知っておきたい 肺がん医学用語集
知っておきたい 肺がん医学用語集
腫瘍
組織のかたまり。良性と悪性がある。
良性腫瘍
がんではない腫瘍のこと。無限に増殖したり、ほかの臓器に転移したりすることはない。
悪性腫瘍
がん化した腫瘍のこと。無限に増殖し、ほかの臓器に転移して生命に著しい影響を及ぼす。
病期(ステージ)
がんの広がりの程度を示す言葉で、Ⅰ(組織内にとどまっている)からⅣ(ほかの臓器に転移している)の数字で表される。治療の効果で、がんが小さくなっても病期(ステージ)が若い数字になることはなく、最初の診断のままで用いられる。
組織型
がん細胞やがんの組織の「顔つき」。主に病理医が診断する。組織型によって治療が異なる。肺がんでは組織型がはっきりとは決められない場合がある。
浸潤(しんじゅん)
がん細胞が増殖して、周囲の組織に侵入して壊していくこと。
転移
がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って他の臓器に移動し、そこで広がること。
リンパ節
病原菌や異物による感染と闘うための小さな豆状の器官。体中にあり、リンパ管でつながっている。
原発巣と転移巣
がんが最初にできたと考えられる部分が「原発巣」。そのがんが転移した部分が「転移巣」。転移巣のがんは原発巣のがんに準じた治療が行われる。
バイオプシー(生検)
組織を採取して、がん細胞があるかどうかを顕微鏡で調べる検査。
生存率
診断や治療開始から一定期間(1年、5年など)経過したときに生存している患者の比率(割合)。病期や治療ごとに過去の数値から計算する。
生存期間中央値
診断や治療開始から生存率が50%になるまでの期間。治療法の効果をみる目安になるが、患者個人の予後や余命を示すものではない。
予後
病状(またはがんの状態)がどのような経過をたどるのかという見込みや予測。
参考資料
もっと知ってほしい肺がんのこと 2017年版,pp.26
公開日:2022年1月21日 最終更新日:2022年1月21日