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肺がんのメンテナンス療法

Q.維持(メンテナンス)療法とはどのような治療ですか

A.維持(メンテナンス)療法とは、初回の化学療法後、がんが増大していない場合に、再発まで引き続き単剤で化学療法を行うことです。初回治療で使用した抗がん剤を続ける場合と、それとは別の抗がん剤で行う場合があります。


 従来、非小細胞肺がんに対して初めて(初回)化学療法を行う場合、4~6コース施行した後は定期的な検査を行い、再発(縮小あるいは安定していたがんが増大もしくは新たな転移が出現)するまで化学療法を休んでいました(図表15①)。しかし、最近では初回化学療法を4~6コース施行後、がんが増大していない(がんが縮小または安定している)場合には、初回治療に引き続き、再発するまで化学療法を継続する維持(メンテナンス)療法が行われるようになっています(図表15②)。なお、非小細胞肺がんのうち、非扁平上皮がんで遺伝子変異陽性の場合、初発(1次)治療で分子標的治療を行ったときは、再発(2次)治療で初めて(初回)化学療法を行うため、この後に維持療法を行うことになります(図表15③)

維持(メンテナンス)療法の考え方

 維持療法は原則、単剤で行われ、①初回化学療法で使用した薬剤のうち、副作用が少なく効果のあった1剤もしくは2剤(通常、プラチナ製剤以外の薬剤)を残して、それによる維持療法を行う継続維持療法(continuation maintenance)と、②初回化学療法で使用していない抗がん剤を用いて維持療法を行う切り替え維持療法(switch maintenance)の2つの方法があります。これまでに、①ではペメトレキセド単剤、ベバシズマブ単剤、もしくはその併用が、②ではエルロチニブ単剤が、再発までの期間と生存期間をともに延長することが明らかにされて、維持療法薬として期待されています。

参考資料

もっと知ってほしい肺がんのこと 2017年版,pp.20

公開日:2022年1月21日 最終更新日:2022年1月21日

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