原発性マクログロブリン血症の
治療開始タイミング
Q.治療が開始するのはどのような状態になったときですか
A.持続する全身倦怠感、B症状、貧血、リンパ節や臓器の腫れ、過粘稠度症候群など、血液中にIgMが増えたことによる症状が出たときです。血液検査値の異常によって治療の開始が検討されることもあります。
原発性マクログロブリン血症で治療を開始するのは、病気と関連するとみられる症状が出たときです(図表5)。最も多い症状は持続する全身倦怠感で、休んでも回復しないようなだるさが続いている状態です。だるくて仕事ができないなど生活に支障が出ているときには我慢せずに担当医に伝えましょう。
B症状は、B細胞リンパ腫に生じやすい症状です。骨髄浸潤による貧血や血小板減少については、血液検査の数値よりも、だるい、頭痛、めまい、手足のあざ、血が止まりにくいなどの症状があることが治療を開始する目安になります。
なお、クリオグロブリン血症は、形質細胞からつくられる異常なタンパク(免疫グロブ リン)が血液中に沈着した状態です。血管の炎症、紫斑(紫色の斑点)、関節痛などの症状が出ることがあります。
全身性アミロイドーシスは、アミロイドと呼ばれる異常なタンパクが複数の臓器にたまり、心臓や腎臓、肝臓などの機能を低下させる病気です。原発性マクログロブリン血症によって全身性アミロイドーシスが生じた場合には、速やかに治療を開始します。
図表5の症状のうち、1つでも心当たりがある場合には、診察の際、担当医に伝えましょう。経過観察中に症状が出たときは、受診予約を取り直し、できるだけ早く受診することが大切です。
参考資料
もっと知ってほしい原発性マクログロブリン血症のこと 2025年版, p.8


