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卵巣がんの薬物療法の副作用

Q.薬物療法ではどのような副作用がいつごろ現れますか

A.抗がん剤の点滴中か24時間以内には、吐き気やアレルギー反応、1~2週間後には白血球や血小板の減少、全身倦怠感が出やすくなります。
脱毛や手足のしびれ感など2~4週間後以降に出る副作用もあります。


 薬物療法の副作用の種類、症状の強さと出現時期(図表13、 14)は、使う薬によって異なり、患者さんによっても個人差があります。なかには副作用がほとんど出ない人もいます。抗がん剤の副作用に対処する薬の開発は進んでいて、以前に比べてかなりコントロールしやすくなってきました。副作用を恐れて勝手に治療を中断しないようにしましょう。
 卵巣がんの薬物療法で注意したいのは、点滴中や点滴終了直後に起こりやすいアレルギー反応と、1~2週間後から白血球、赤血球、血小板が減少する骨髄抑制です。また、特にパクリタキセル、ドセタキセルなどタキサン系抗がん剤では、手足や口のしびれといった末梢神経症状が出やすい傾向があります。手や足のしびれ、ボタンがかけにくい、物を落としやすいなど、日常生活に影響が出始めたら、早めに担当医に伝えましょう。
 ベバシズマブでは、鼻血や歯肉からの出血、胃や腸に穴があく消化管穿孔、血栓塞栓症に要注意です。消化管穿孔が起こると強い腹痛、血便やタール便(黒い便)が出ることがありますが、自覚症状がなく、外来治療で行われる検査でわかる場合もあります。
 オラパリブやニラパリブは骨髄抑制や嘔吐など消化器系の副作用がよく出ます。
 ペムブロリズマブの副作用は多彩で、自覚症状がない場合もあり、使用後しばらく経ってから副作用が出るケースもあるため、定期的な受診が必要です。
 副作用には自分で対処できるものと、我慢せずにすぐに病院へ連絡すべきものとがあります。心配なことがあれば担当医、薬剤師、看護師に遠慮なく聞き、副作用の対処法(図表15)や、どういうときに病院へ連絡すべきかを必ず確認しておきましょう。

TC療法(パクリタキセル+カルボプラチン)±ベバシズマブ治療の主な副作用とその出現時期
卵巣がんの薬物療法で使う主な薬と副作用
卵巣がんの薬物療法で現れる主な副作用と対処法
こんな症状が出たときにはすぐ病院へ連絡を!

・38度以上の発熱 ・出血が止まらない
・動悸や息苦しさ、空咳が続く 
・嘔吐または下痢が続き、水分もとれない ・突然の強い腹痛

夜間・休日の緊急時の連絡先と連絡方法をわかりやすい場所に貼っておきましょう。

参考資料

もっと知ってほしい卵巣がんのこと 2021年版,pp.17-18

公開日:2022年1月21日 最終更新日:2022年1月21日

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卵巣がんの薬物療法の副作用に関する冊子