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胃がんの薬物療法の副作用

Q.薬物療法では副作用がいつごろ現れますか

A.胃がんの薬物療法において、多くのレジメンでは副作用の現れ方があらかじめわかっており、その対策も進んでいます。医師や薬剤師、看護師から事前に説明を受けておき、症状が現れた際には早めに対応することが大切です。


 薬物療法の副作用は、「自覚症状としてわかるもの」と「検査によってわかるもの」に大別されます。吐き気・嘔吐、下痢、脱毛などは多くの薬に共通してみられる自覚症状です。

 一方、肝機能や腎機能の低下、骨髄抑制(白血球、赤血球、血小板の減少)、間質性肺炎などは血液検査や画像検査の結果から判明します。レジメンごとにどんな副作用がいつごろ現れやすいかについては、多くの場合、あらかじめ把握されています(図表22)。

 薬によっては特有の副作用が現れることがあります。たとえばS-1では流涙(涙が出や すくなる)、カペシタビンでは手足症候群(手のひらや足裏のしびれや痛み、赤み、角質化など)、皮膚の色素沈着、パクリタキセルやドセタキセルでは過敏症(アレルギー反応)などが現れることがあります。

 分子標的薬でも、薬剤ごとに特有の副作用がみられることがあります。トラスツマブでは発熱や悪寒のほか、まれに心臓の障害が生じることがあります。ラムシルマブでは動脈血栓塞栓症、消化管出血、高血圧、鼻血などが報告されています。ゾルベツキシマブでは重度の吐き気や嘔吐、過敏症、下痢、貧血などへの対応が必要となります。

 また、免疫チェックポイント阻害薬であるニボルマブやペムブロリズマブでは、免疫機能が過剰に働くことによる副作用(免疫関連有害事象)が発生することがあります。間質性肺炎、大腸炎や重度の下痢、1型糖尿病、甲状腺機能障害、重症筋無力症、皮膚障害などに注意が必要です。このような副作用の軽減のためには出現した症状を正確に記録し、受診の際に医療者に相談することが重要です。

どんな副作用がいつごろ現れるのか知っておきましょう
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治療や療養を支える専門家

参考資料

もっと知ってほしい胃がんのこと 2026年版,pp.21-22

公開日:2026年2月27日 最終更新日:2026年2月27日

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