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小児がんとは

小児がんとは?

 小児がんとは、0歳から15歳未満の子どもがかかるがんの総称です。がんは大人の病気と思われがちですが、子どももがんを発症することがあります。日本では年間約2,000~2,500人が新たに小児がんの診断を受けています。小児がんは、大人のがんと違い、子どもにしか見られない希少ながんが少なくありません。多種多様ながんがあり、また、同じ病名であっても症状はさまざまで、個別性が高いのが小児がんの特徴です。

 近年では、治療成績の向上により、小児がんの8割が治るようになってきましたが、いまでも2割は治療が困難な病気です。小児がんは日本における小児(5歳以降)の病死原因の第1位となっています。

小児がんの内訳

なぜ小児がんになるの?

 小児がんになると、親も子どもも「なぜ?」「自分に原因があったのかな?」と自分を責めてしまいがちですが、多くは発症のメカニズム がはっきりとしていません。中には、遺伝が関係するものや、ダウン症などの染色体異常や原発性免疫不全症などの免疫異常を持つ場合において発生率の高いものもありますが、小児がんのほとんどは原因不明です。また、大人のがんと異なり、生活習慣は関係ありません。誰も自分を責める必要はないということを忘れないでください。

正しい診断が大切!

 小児がんでは、早期発見も大切ですが、それ以上に正しい診断が重要視されます。大人のがんのように必ずしも早期発見によって治癒する確率が高くなるわけではなく、それよりもがん細胞の持つ特性が治療成績に影響することが研究結果からもわかっています。一方、小児がんはときに発見が難しく、進行した状態で見つかることも多いため、どのようながんかを早期に見極めて、できるだけ早い時期に適切な治療を開始することが大切です。診断までに時間がかかってしまう背景には、成長過程に起きることや他の小児の病気と症状がよく似ており、また症状が多岐にわたることが挙げられます。たとえば、手足や骨の痛みは発達段階の成長痛として生じることもあれば、頭痛や発熱は他の感染症や精神的な原因から生じることもあります。 また、子どもの年齢によっては自分の身体に起きていることを言葉で伝えることが難しく、発見が遅れてしまうことも考えられます。多様な症状の中から、小児科医が小児がんを疑い、適切に専門家につなぐことが求められます。

 小児がんは大人のがんとは異なる特徴を多く持ち、小児がん特有の対応が必要です。専門の医療機関で、正しい診断を受けた後、迅速に治療を開始することが重要です。がんの種類によっては緊急性を要し、診断のついた病院ですぐに治療が始まることもありますが、緊急性の高い場合でもできる限り小児がんの専門医に診てもらうことが望まれます。

小児がん患児がん種別5年生存率
小児がんの兆候

参考資料

もっと知ってほしい小児がんのこと 2022年版,p.4-5

公開日:2026年3月3日 最終更新日:2026年3月3日

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