治療の副作用と対処法
Q.治療の主な副作用とその対処法について教えてください
A.副作用の種類や出現時期は使う薬によって異なり、CMLの治療薬を選ぶ基準の1つになります。担当医や薬剤師の説明をよく聞き、出現しやすい副作用と対処法、どういうときに病院に連絡したほうがよいのかを確認しておきましょう。
CMLの治療薬については、起こる可能性が高い副作用とその出現時期がある程度わかっています(図表12、13)。
すべてのTKIで出現しやすいのが、白血球・好中球・血小板などが減少する骨髄抑制です。
イマチニブで起こりやすい副作用は、皮疹、体液貯留による目の周りの腫れやむくみ、肝機能障害、筋肉痛です。ニロチニブでは、不整脈の一種であるQT間隔延長、血糖値の上昇、ダサチニブでは胸水貯留、消化管出血、肺高血圧などが生じることがあります。ボスチニブでは下痢が起こりやすく、肝機能障害にも注意が必要です。ポナチニブでは、心筋梗塞、脳血管障害などの動脈硬化性疾患が起こることがあります。アシミニブで起こりやすい副作用は頭痛、吐き気で、膵炎やQT間隔延長などにも気をつける必要があります。
すべてのTKIが効かない人に使う抗がん剤のヒドロキシカルバミドは、骨髄抑制、色素沈着、脱毛などが生じやすい薬です。インターフェロンαでは、頻度は少ないものの、間質性肺炎、抑うつ、甲状腺機能障害や潰瘍性大腸炎といった免疫関連疾患が起こることがあります。
副作用の対処法を知っておくと、つらい症状が軽減できる場合があります(図表14)。
副作用には、ある程度様子をみてもよい症状と、すぐに医療スタッフに連絡したほうがよいものがあります。薬物療法を受ける前に副作用の対処法と、どういうときに連絡すべきかを確認しておくことが大事です。

参考資料
もっと知ってほしい慢性骨髄性白血病のこと 2025年版, p.14-15


