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胃がんの再発

Q.再発とはどのような状態のことですか

A.再発とは、手術によって一度すべてのがん細胞を取り除いたあと、一定期間を経て再びがんが現れ、画像検査などで確認できるようになった状態です。治療はがんの進行を抑えることを目的とした薬物療法が中心となります。


再発は体のどこにでも起こる

 再発は、手術の際にはどこかに潜んでいて目に見えなかった微小ながんが大きくなることによって起こります。再発は体のどこにでも起こる可能性があります。

 胃がんの再発には、手術をした胃やその近くに再発する局所再発と、胃があった場所から離れた場所に再発する遠隔転移再発があります。

 遠隔転移再発には、胃から離れたリンパ節に生じるリンパ節再発、がん細胞が血液によって運ばれ、肝臓、肺、骨、脳など離れた臓器に生じる血行性再発、おなかの臓器を覆っている腹膜に生じる腹膜再発(腹膜播種)があります。

再発の80%が手術後2年以内

 ほとんどの再発は手術後3年以内に、約80%は2年以内に発生します。がんを完全に切除する手術を受けた患者さんにとっては意外に感じられるかもしれませんが、再発は「思いのほか早く起こる」ということを認識し、定期的に検査を受け、早期発見に努めることが大切です。

 再発がんの治療は、薬物療法(「胃がんの切除不能がん、再発がんの治療」ページ参照)が基本です。再発の場合、見つかった病変以外にも、散らばったがん細胞が体のどこかに潜んでいる可能性が高く(微小転移)、再手術をしても根治は難しいと考えられます。ただし、薬物療法の効果を確かめたうえで、肝臓に転移したがんが少数にとどまっているという場合などには、手術可能と判断されることがあります。

 一方、再発の中で最も多い腹膜再発は、おなかに複数か所、病変が広がっていることも多く、手術の対象になることはまれです。

 「再発」という診断は、患者さんにとっては最初のがんの診断以上にショックなことかもしれません。しかし、がん治療は年々、確実に進歩を遂げています。薬物療法における生存期間の延長も報告されています。がんと共存しつつ長期間ふつうに暮らしている患者さんも少なくありません。治療を円滑に続けるためにも、不安や葛藤が大きくなった際には、医師、看護師、医療機関の相談窓口に相談しましょう。

 また、必要に応じて精神腫瘍医や心のケアをする専門看護師らを紹介してもらうことも可能です(「胃がんの薬物療法の副作用」ページ参照)。

参考資料

もっと知ってほしい胃がんのこと 2026年版,p.17

公開日:2026年2月27日 最終更新日:2026年2月27日

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