放射線療法について
Q.放射線治療について教えてください
A.薬物療法だけでは効果が不十分なときには、放射線療法を併用することがあります。DLBCLに対する放射線療法では、リンパ腫が残っている部分にのみ放射線を照射することが多くなっています。
放射線療法は、主に体の外から、腫瘍のある部分に高エネルギーのX線などを照射してがん細胞を死滅させる局所治療です。限局期で巨大病変(最大腫瘍径7.5㎝超)のないDLCBLに対してはR-CHOP療法3コース+局所放射線療法が選択肢の一つとなっています。
治療前に巨大病変があった場合には、病期にかかわらず、放射線療法が行われることもあります。しかし、放射線療法には二次発がん、心筋梗塞・心不全、肺臓炎などの晩期障害のリスクがあります。そのため、初回の薬物療法後の、PET-CT検査による効果判定で部分奏効となった場合のみ、放射線療法の追加を検討するようになってきています。部分奏効の場合でも残存病変の大きさや場所によっては、放射線療法の追加や2次治療への移行はせずに経過観察をする場合もあります。
初回の薬物療法後の局所放射線療法では、1回2Gy(グレイ)を15回、合計30Gyの
放射線を照射することが多くなっています。放射線療法の副作用には、照射部位が日焼けのように赤くなる皮膚炎、倦怠感、食欲低下などがあります。頸部に放射線を照射した場合には、線量によっては口内炎になったり、晩期障害として唾液が減少し、口の渇きが生じたりします。
DLBCLの放射線療法では、病変のある部分にピンポイントで放射線を照射し、できる限り正常組織に放射線が当たらないようにする病巣部放射線療法(ISRT)が普及しつつあります。再発時には、リンパ腫による痛みの緩和や小さな病変の消失を目指して放射線療法を行うこともあります。放射線療法は、平日に数日間続けて通院して受けるのが一般的です。
参考資料
もっと知ってほしいびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)のこと 2026年版, p.17


