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治療の効果判定と経過観察

Q.治療の効果判定と経過観察について教えてください

A.予定していた治療の終了後には、CT検査やPET-CT検査によって、治療の効果を判定します。その結果、完全奏効が確認された場合には、定期的に診察や血液検査を受ける経過観察に移行します。

治療の効果判定

 効果判定とは、画像診断などによって、治療の効果を客観的に確認することです。予定していた全身療法や放射線療法が一通り終わったら、PET-CT検査やCT検査によって効果判定を行います(図表16)。

 「完全奏効(CR)」は、PET-CT検査で陽性病変が消失した状態(代謝的完全奏効:CMR)、CT検査では治療前は腫れていたリンパ節が正常の範囲内に縮小し、節外病変がない状態のことです。

 「部分奏効(PR)」は、治療前よりは病変が小さくなっているものの、消失はしていない状態です。病変の縮小が不十分な場合や変化がない状態は「無効または安定(SD)」、治療中に病変が大きくなったり新たな病変が出現したりした場合が「進行(PD)」です。

 CT検査だけでは、追加の治療が必要な状態なのかどうかわからないため、近年は、PET-CT検査で効果判定を行うことが多くなっています。PET-CT検査による効果判定は、薬物療法の影響を受けないよう、最後の薬物療法終了後6~8週間後に行います。

 初回治療後にCRになれば、追加治療の必要はなく、定期的に通院して経過観察を受けます。PRだった場合は、放射線療法の追加や、初回とは別の薬物療法(2次治療、「再発・難治のDLBCLの治療」ページ参照)を検討します。SDかPDの場合には2次治療を行います。増殖し続ける恐れがあるリンパ腫が残っているかどうかを確認するために、生検をすることもあります。

DLBCL冊子図16

経過観察

 DLBCLの治療終了後に定期的に通院し、診察や血液検査を受けて、再発や治療の影響による晩期障害が生じていないか確認します。CR後2年間は3か月ごと、その後3年間は6か月ごとなど、通院の頻度は時間の経過とともに減っていきます。必要に応じてCT検査を行うこともあります。

 再発の徴候がない段階でのPET-CT検査は、病変がないのに陽性と判定してしまうことがあるため、あまり行われていません。

参考資料

もっと知ってほしいびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)のこと 2026年版, p.16

BOOKLETびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に関する冊子