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DLBCLの薬物療法の副作用

Q.DLBCLの薬物療法では、どのような副作用がいつごろ現れますか。

A.点滴中やその後数日は輸注関連反応、吐き気・嘔吐、1週間後以降は骨髄抑制、感染症、便秘などが生じやすくなります。末梢神経障害や脱毛など、2~3週間後以降に生じる副作用もあります。


 副作用には、脱毛や吐き気など自分でわかるものと、症状でわかる前に検査によってわかるものがあります。薬物療法を受ける前に、出やすい副作用と出現時期、その対処法、どういうときに病院へ連絡すべきか確認しておきましょう(図表13~15)。ただし、ここに挙げた副作用がすべて起こるわけではなく、その出方には個人差があります。つらい症状や不安があったら、担当医や薬剤師、看護師などに相談することが大切です。

抗体薬の副作用

 リツキシマブの点滴中から終了後24時間以内には、発熱、寒気、吐き気、頭痛、かゆみ、発疹、血圧低下などの輸注関連反応(インフュージョンリアクション)が起こることがあります。特に輸注関連反応が起こりやすいのは、初めてリツキシマブを投与するときです。ポラツズマブ ベドチンは好中球減少症や末梢神経障害が起こりやすい薬です。手足の先の感覚が鈍い、ピリピリする、箸やものがつかみにくい、ボタンがかけにくいなど、末梢神経障害が疑われる症状が出たら、我慢せずに担当医に相談しましょう。

殺細胞性抗がん薬の副作用

 DLBCLの治療に用いる抗がん薬の主な副作用は、吐き気・嘔吐、末梢神経障害、骨髄抑制(好中球減少症など)、発熱、便秘、倦怠感、食欲不振、関節痛・筋肉痛、味覚障害、口内炎などです。ドキソルビシンや自家移植時の大量化学療法では、脱毛は避けられません。脱毛は抗がん薬の投与から2~3週間後に始まりますが、一般的には薬物療法が終わって1~2か月後から徐々に髪の毛が生え始めます。人によっては治療前と髪質が変わることもあります。

 骨髄抑制とは、造血機能を担っている骨髄がダメージを受け、白血球、赤血球、血小板の数が大幅に減少した状態です。DLBCLの薬物療法では、白血球の一種で、細菌やカビ(真菌)を撃退する役割を果たす好中球が異常に少なくなる好中球減少症が起こりやすくなります。好中球減少症のリスクが高い場合には、その予防薬としてG-CSF製剤(「治療を受けるために知っておいたほうが良いこと」ページ参照)を使います。免疫機能が低下するため感染症にかかりやすくなり、かかると重症化しやすいので、38℃以上の高熱が出たら、早急に抗菌薬の服用や点滴を開始します。

 また、ビンクリスチンやポラツズマブ ベドチンなどによって末梢神経が障害されると、腸のぜん動運動が低下して便秘も起こりやすくなります。重症になると腸閉塞を起こすこともあるので、予防的に便秘薬を使うことも有効です。

ステロイド薬の副作用

 プレドニゾロンの主な副作用は、不眠、高血糖、感染症などです。糖尿病の人は血糖値が上がりやすいので注意が必要です。

薬物療法による晩期障害

 治療終了後、数か月から数年で現れる合併症を晩期障害(晩期合併症)と呼びます。DLBCLの晩期障害には、性機能障害(不妊)、新たながんを発症する二次発がん、心機能障害などがあります。プレドニゾロンでは糖尿病の発症や骨密度の低下に注意が必要です。ほかの医療機関を受診する際は、できるだけDLBCLの治療歴を伝えましょう。

DLBCL冊子図13
DLBCL冊子図14
DLBCL冊子図15
DLBCL冊子コラム

参考資料

もっと知ってほしいびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)のこと 2026年版, p.13-15

BOOKLETびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に関する冊子