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CNJ活動報告

【オンライン】血液がんフォーラム2021

2021年11月20~21日、「オンライン血液がんフォーラム2021」を開催しました。血液がんの患者さん、ご家族に限らず広く一般の人が血液がんを知り、学び、集う場作りを目指し、多数の医療関係者の協力のもと科学的根拠に基づく最新の医療情報を発信いたしました。

参加申込者数 1,082名
視聴ページのページビュー数 15,993回
全テーマの延べ視聴者数(交流会参加者は除く) 4,302名
※アーカイブ視聴数は除く

大変多くの方にご参加いただきましたことを心よりお礼申し上げます。アーカイブ動画は準備ができ次第公開させていただきます。

2021/11/20(土)
A会場 B会場 C会場 D会場
10:00-10:45
オープニング
医療者とのコミュニケーション
アーカイブ動画公開中
休憩
11:00-11:45 血液がん患者の本音トークアーカイブ動画公開中 多発性骨髄腫 初発時の治療アーカイブ動画公開中 成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)アーカイブ動画公開中
休憩(15分)
12:00-12:45 がんとの向き合い方・付き合い方アーカイブ動画公開中 多発性骨髄腫 再発時の治療 B細胞リンパ腫アーカイブ動画公開中
休憩(15分)
13:00-13:45 多発性骨髄腫 新規薬剤・治験 アーカイブ動画公開中 【JCCG共催】
AYA世代のがんを考えるアーカイブ動画公開中
血液がんと男性のセクシュアリティアーカイブ動画公開中
休憩(15分)
14:00-14:45 小児・AYA世代をめぐるグリーフケアアーカイブ動画公開中 血液がんと女性のセクシュアリティアーカイブ動画公開中 リンパ腫の移植アーカイブ動画公開中 多発性骨髄腫交流会
【要申込制/定員40名】
休憩(15分)
15:00-15:45 AYA世代へのサポートアーカイブ動画公開中 感染対策アーカイブ動画公開中 T細胞リンパ腫アーカイブ動画公開中
休憩(15分)
16:00-16:45 血縁ドナーアーカイブ動画公開中 皮膚のリンパ腫アーカイブ動画公開中 AYA交流会
【患者のみ/定員20名/要事前申込】
17:00-17:45
2021/11/21(日)
A会場 B会場 C会場 D会場
10:00-
10:45
急性骨髄性白血病(AML)アーカイブ動画公開中 急性リンパ性白血病(ALL)アーカイブ動画公開中 COVID-19アーカイブ動画公開中
休憩
11:00-11:45 非血縁ドナーアーカイブ動画公開中 CAR-T療法アーカイブ動画公開中 小児リンパ腫アーカイブ動画公開中 白血病交流会
【患者のみ/定員30名/要事前申込】
休憩(15分)
12:00-12:45 スペシャル対談アーカイブ動画公開中 在宅医療アーカイブ動画公開中 原発性マクログロブリン血症アーカイブ動画公開中
休憩(15分)
13:00-13:45 同種移植/臍帯血移植アーカイブ動画公開中 【JCCG共催】
小児の急性リンパ性白血病アーカイブ動画公開中
血液がんの支持療法アーカイブ動画公開中 リンパ腫交流会
【要事前申込】
休憩(15分)
14:00-14:45 移植後長期フォローアップアーカイブ動画公開中 慢性骨髄性白血病アーカイブ動画公開中 骨髄異形成症候群(MDS)アーカイブ動画公開中
休憩(15分)
15:00-15:45 リンパ腫の新しい治療アーカイブ動画公開中 食事と栄養アーカイブ動画公開中 慢性リンパ性白血病アーカイブ動画公開中 慢性骨髄性白血病交流会
【患者のみ/定員20名/要事前申込】
休憩(15分)
16:00-16:45 クロージング セッションアーカイブ動画公開中

 

11月20日(土)

[A会場] 20日(土)10:00~10:45
オープニング

医療者とのコミュニケーション

【講演者】

多田 雄真

大阪国際がんセンター 血液内科/AYA世代サポートチーム

大阪国際がんセンター血液内科で造血幹細胞移植を中心とした血液悪性疾患の治療や多職種チームでのケアにあたっています。並行して院内のAYA世代サポートチームを主催したり、大阪府がん対策推進委員会小児・AYA世代がん対策部会委員、AYA week 2022実行委員長を務めるなどAYA世代のケアの充実や社会啓発にも取り組んでいます。

【講演者】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

 

[A会場] 20日(土)11:00~11:45
血液がん患者の本音トーク

【講演者】

山田 裕一

日興アセットマネジメント株式会社 グローバル人事企画部

慢性骨髄白血病サバイバー。2000年9月 造血幹細胞移植実施。2002年2月からグリベックを服用し、現在まで寛解を維持。2012年10月から日興アセットマネジメント株式会社にて勤務。現在は人事部内の人事データベースの保守・開発、産業保健業務を担当。

【講演者】

佐波 真理

プチ起業家

外資系化学品メーカーにて勤務していた2014年に、縦隔原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に罹患。5か月の入院治療(R-CODOX-M/R-IVAC)ののち寛解。休職を経て、2015年12月に退職。その後在宅にて患者会ボランティアや個人事業主として業務を請け負い、寛解後の生活を第二の人生として楽しみながら過ごしている。

【講演者】

浅野 千鶴子

主婦

2015年10月にⅡ期の多発性骨髄腫と診断され、2017年に大量化学療法、自家造血幹細胞移植を行ったが、完全寛解には至らず、抗がん剤治療を継続することとなった。
2020年10月、希少難病であるTAFRO症候群を発症し、心不全、腎不全となりICUにて加療(人工透析、血漿交換など)を行い、2か月の入院を経て、回復した。
原因不明ではあるが、多発性骨髄腫は完全寛解状態となり、現在、経過観察中。
家族構成は夫、息子(小学3年)の3人。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

 

[A会場] 20日(土)12:00~12:45
がんとの向き合い方・付き合い方

白血病細胞と共に生きた20年間の学びから

がん告知後、絶望感に浸った。その後、死を見つめ様々な気づきを得て回復した。そして、ある日、考え方が180度変わる時を迎えた。それを「枯れる時期」「根を張る時期」「新芽が出る時期」と名付けた。これまで多くのサバイバーに希望、勇気、そして、力を渡してきた。今回は各時期の過ごし方と学びを整理しお話しする。

【講演者】

久田 邦博

しあわせです感謝グループ 代表

研修デザイナー&ファンタジスタ、薬剤師、がんピアサポーター。慢性骨髄性白血病の薬物治療を20年間継続し副作用もコントロールし元気に働き続けるサバイバー界のレジェンド。18年前から「患者が求める医療コミュニケーション」や「がんになってから楽しく生きるコツ」を国内各地で800回以上講演を重ねている。当フォーラムでは『しあわせと感謝の魔法使い クニー・ポッター』に度々扮して活動。がんサバイバーの孤立支援として無料オンラインサロン「がんサポ喫茶止まり木」を毎週運営し、いのちのパワースポットとの噂が広まっている。著書「死ぬまでに読んでおけ」

【司会】

中井 美穂

フリーアナウンサー/キャンサーネットジャパン理事

元フジテレビアナウンサー。「プロ野球ニュース」など多くの番組に出演。フジテレビ退社後、97 年から「世界陸上」のメインキャスターを務める他、映画・演劇関連の司会など幅広く活躍。 2019年NPO 法人キャンサーネットジャパン理事に就任。グリーフケア関連含め市民公開講座の司会などの活動をしている。

[A会場] 20日(土)13:00~13:45
多発性骨髄腫 新規薬剤・治験

〜新しい免疫・細胞療法〜

近年の免疫・細胞療法の進歩は目覚ましいものがあり、多発性骨髄腫の新規治療として、二重特異性抗体療法や、末梢血のT細胞にキメラ抗原受容体を遺伝子改変技術で組み込んだCAR-T細胞療法が注目されています。上記2つの治療法について紹介いたします。

【講演者】

李 政樹

名古屋市立大学病院 輸血・細胞療法部

名古屋市立大学病院で、主に輸血部門および細胞療法部門の管理に携わるかたわら、血液がんの新規治療の研究を行っています。多くの患者さんが、CART療法等の新しい治療を受けて頂けるように努めてまいります。コロナ禍や忙しさでなかなか行けませんが、最近はキャンプ・アウトドア用品を見るのが楽しみです。

【司会】

池田 明香

NPO法人キャンサーネットジャパン プロジェクトマネージャー

看護師として虎の門病院に在職中に多発性骨髄腫を発症し、2008年に臍帯血移植施行。2006年より地元横浜で「はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会)」を発足し、交流会や医療講演会を開催している。虎の門病院の院内患者・家族のおしゃべり会「ちゃとらClub」の世話人としても活動中。
2017年11月より現職。看護師としての現場を離れ、主に血液疾患や患者・パートナーのセクシュアリティ支援事業に携わっている。

[A会場] 20日(土)14:00~14:45
小児・AYA世代をめぐるグリーフケア

〜直面する喪失に何が必要なのか

血液がんの小児・AYA世代が経験する喪失、また、血液がんにより直面する死別の課題にもふれ、そこに生まれるグリーフ(喪失への反応)
をいかに扱うのかをみなさんと共に考えます。当事者(元小児がん患者)のお声もお届けしながら、このテーマに丁寧にふれていきたいと思います。

【講演者】

尾角 光美

一般社団法人リヴオン 代表理事

19歳で母を自殺により亡くし、2006年から全国の自治体、寺院、学校などで講演に呼ばれ、2009年リヴオンを立ち上げ、母の日プロジェクト、遺児支援、僧侶向けの講座、いのちの授業など活動を広げてきた。「グリーフケアが当たり前にある社会の実現」を目指し活動している。近著に『なくしたものとつながる生き方』(サンマーク出版) )国際比較社会政策学修士。バース大学大学院社会政策学博士課程に在籍。

【司会】

中井 美穂

フリーアナウンサー/キャンサーネットジャパン理事

元フジテレビアナウンサー。「プロ野球ニュース」など多くの番組に出演。フジテレビ退社後、97 年から「世界陸上」のメインキャスターを務める他、映画・演劇関連の司会など幅広く活躍。 2019年NPO 法人キャンサーネットジャパン理事に就任。グリーフケア関連含め市民公開講座の司会などの活動をしている。

[A会場] 20日(土)15:00~15:45
AYA世代へのサポート

AYA世代サポートチームの活動を中心に

AYA (Adolescent&Young Adult; 思春期・若年成人) 世代は、さまざまなライフイベントを経験する時期であり、この時期にがんに罹患した患者さんには個別のニーズに合わせた多彩な支援が必要になります。多職種サポートチームによる支援や、社会啓発の必要性など概説いたします。

【講演者】

多田 雄真

大阪国際がんセンター 血液内科/AYA世代サポートチーム

大阪国際がんセンター血液内科で造血幹細胞移植を中心とした血液悪性疾患の治療や多職種チームでのケアにあたっています。並行して院内のAYA世代サポートチームを主催したり、大阪府がん対策推進委員会小児・AYA世代がん対策部会委員、AYA week 2022実行委員長を務めるなどAYA世代のケアの充実や社会啓発にも取り組んでいます。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

 

[B会場] 20日(土)11:00~11:45
多発性骨髄腫 初発時の治療

多発性骨髄腫の連続的な治療戦略

多発性骨髄腫は治癒が期待できない「血液のがん」ですが、多くの新薬により、外来通院での治療が可能になりました。効果的な初期治療は、早期に骨痛、貧血、腎障害などの症状緩和につながるだけでなく、長期生存にも最も寄与する重要な治療です。講演では初期治療を中心に長期的な治療戦略について説明します。

【講演者】

鈴木 一史

東京慈恵会医科大学附属柏病院

東京慈恵会医科大学卒業。横浜市立市民病院で医師人生を開始し、がん研有明病院、東京慈恵会医科大学附属病院、東京医科歯科大学大学院を経て、現職に至る。十分な支持療法を行いながら、しっかりとした治療を継続することを信念に、ひとりひとりの患者さんに合った治療を提供できるように心掛けて診療を行なっている。父は日赤医療センター 骨髄腫・アミロイドーシスセンター顧問 鈴木憲史。

【司会】

松浦 典子

はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会)

神奈川県在住。多発性骨髄腫と診断されてから8年8か月が過ぎました。2回の自家移植を経て今に至っています。投薬治療も継続中です。病気になって良かったと思ったことは一度もありませんが、病気になっても良かったことはたくさんあります。それは、病気になっていなかったら出会うことがなかったはずのたくさんの方々や物事に出会ったことです。今ではそれが私の支えになっています。

[B会場] 20日(土)12:00~12:45
多発性骨髄腫 再発時の治療

再発・難治多発性骨髄腫に対する治療戦略

多発性骨髄腫は治癒を得ることが難しい血液がんですが、ここ10年位の間に多くの新しい治療薬が開発され、治療成績の向上とともに治療に対する考え方も変わってきました。再発・難治例に対しても、新しい治療薬をいかに組み合わせ、どのタイミングで使用するかが重要です。将来的には、CAR-T細胞療法などの免疫療法なども用いられると思います。当日は、現状を踏まえて、再発時の多発性骨髄腫の治療について考えてみたいと思います。

【講演者】

木崎 昌弘

埼玉医科大学副学長/総合医療センター血液内科教授

40年以上前の研修医の時代に、急性白血病の患者さんを受け持ったことがきっかけで血液内科を専攻しました。以来、白血病を治したいとの夢をかなえるべく、慶應義塾大学医学部や米国カリフォルニア州立大学ロスアンジェルス校(UCLA)への留学を通して血液がんの診療や研究を行なってきました。2007年より埼玉医科大学総合医療センターにて血液内科を担当しています。分子標的治療薬などの優しい治療で血液がんを治すことをモットーに、研修医の頃の夢を若い先生方と追っています。

【司会】

池田 明香

NPO法人キャンサーネットジャパン プロジェクトマネージャー

看護師として虎の門病院に在職中に多発性骨髄腫を発症し、2008年に臍帯血移植施行。2006年より地元横浜で「はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会)」を発足し、交流会や医療講演会を開催している。虎の門病院の院内患者・家族のおしゃべり会「ちゃとらClub」の世話人としても活動中。
2017年11月より現職。看護師としての現場を離れ、主に血液疾患や患者・パートナーのセクシュアリティ支援事業に携わっている。

[B会場] 20日(土)13:00~13:45
AYA世代のがんを考える

小児科医から見たAYA世代がん

AYA世代のALLに関して、2000年代前半に様々な治療成績が報告されたが、そのほとんどは、小児プロトコールでの優位性を示しています。
AYAがんの特徴として、比較的進行期での発見が多いこと、AYAがんを対象とした臨床試験が少ないことなどがあり、小児科医の立場から、AYAがんの問題点を考えます。

【講演者】

富澤 大輔

国立成育医療研究センター 小児がんセンター 診療部長

1974年群馬県生まれ。東京医科歯科大学などの勤務を経て2014年に国立成育医療研究センター小児がんセンター血液腫瘍科診療部長に就任しました。「すべての小児がん患者さんに明るい未来を!!」をモットーに、小児患者さんの白血病やリンパ腫の診療に従事しています。難治性血液がんのより良い治療法の開発を目指して、多施設共同臨床研究にも取り組んでいます。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

[B会場] 20日(土)14:00~14:45
血液がんと女性のセクシュアリティ

治療後の性生活について

血液がんの治療による副作用は生活にさまざまな影響をもたらします。
その一つに性生活への影響もあります。
なかなか家族にも医療者にも話しにくい話題です。
治療によってどんな影響があるのか、どんな工夫ができるのか、
生活の一部として、当たり前に大切なこととして、一緒に考えていきましょう。

【講演者】

渡邊 知映

昭和大学保健医療学部 教授

東京大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(保健学博士)日本赤十字社医療センター、がん研有明病院化学療法科、東京慈恵会医科大学看護学科専任講師、上智大学看護学科准教授を経て2020年4月より現職。日本がん・生殖医療学会理事、AYAがんの医療と支援のあり方研究会理事。若年乳がん患者コミュニティスタイル世話人。専門はがん看護学。

【司会】

多和田 奈津子

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン

出版関係に在職していた1997年節外性NK/T細胞性リンパ腫鼻型を発症。鼻に放射線治療と初発の段階からPBSCTを受ける。
2002年に『へこんでも―25歳ナツコの明るいがん闘病記―』を新潮社から出版し、そのことをきっかけに患者経験を活かした講演や患者会活動などをしている。
2014年に若年がん患者会ローズマリーを発足、世話人として活動している。

[B会場] 20日(土)15:00~15:45
感染対策

新型コロナウイルス感染症などの感染症から身を守る

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。しかし、血液がんの患者さんにとってインフルエンザやRSウイルスなどのその他の感染症にも注意が必要です。新型コロナウイルス感染症の情報に加え、血液がん患者さんに守ってほしい感染対策についてご紹介します。

【講演者】

冲中 敬二

国立がん研究センター東病院 総合内科医長

2000年に浜松医科大学卒業し、初期研修後血液内科医としてキャリアを開始。研修中に感染症診療に興味を持ち静岡がんセンター感染症内科で研修。その後国立がん研究センター中央病院造血幹細胞移植科での研修を経て現職。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

[B会場] 20日(土)16:00~16:45
血縁ドナー

血縁者間ドナーのコーディネイトについて

従来は血縁ドナーとしてHLA一致のきょうだいが主体でしたが、近年はHLA半合致移植の安全性も確立してきており、HLA不一致の血縁者(親子間も含む)をドナーとして選択する機会も増加しています。本講演では、血縁者間ドナーならではのコーディネイトの難しさも含めて解説します。

【講演者】

塚田 信弘

日本赤十字社医療センター 血液内科

新潟大学、長岡赤十字病院、東京大学医科学研究所、順天堂大学を経て現在の日本赤十字社医療センターに勤務しています。骨髄バンクを含む造血幹細胞移植ドナーの幹細胞採取にも関わっています。骨髄バンク設立当初に骨髄を提供するという貴重な機会に恵まれました。血縁者間のコーディネイトについては、認定造血細胞移植コーディネーターの小野澤さんとともにきめ細かいコーディネイトを心がけています。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

 

[C会場] 20日(土)11:00~11:45
成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)

ATL治療への取り組み

ATLは、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)が原因で発症するT細胞腫瘍です。様々な臨床症状を呈し、抗がん剤治療に抵抗性です。造血幹細胞移植療法が、ATL患者に治癒をもたらす可能性のある治療法として登場しましたが、病状や年齢制限で実施困難な場合もあります。今まで取り組んできた治療開発や新しい治療についてお話しします。

【講演者】

宇都宮 與

今村総合病院 名誉院長兼臨床研究センター長・HTLV-1研究センター長

鹿児島大学病院、鹿児島県立大島病院、愛知県がんセンター、国立都城病院などに勤務後、1987年より公益財団法人慈愛会今村病院分院(現今村総合病院)に勤務しています。血液疾患全般の治療を行ってきましたが、特に南九州地方に多いとされるATLの診療に携わってきました。現在は、ATLの原因ウイルスであるHTLV-1のキャリア外来を開設しています。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

[C会場] 20日(土)12:00~12:45
B細胞リンパ腫

治療成績の改善が進む標準治療と新しい治療

B細胞リンパ腫は頻度が高いリンパ腫です。多くの病型がありますが、治療成績は改善されてきています。それぞれの病型に対する標準治療をはじめ、最近開発が進んでいる分子標的療法や免疫療法についてもお話しします。

【講演者】

永井 宏和

国立病院機構名古屋医療センター・臨床研究センター長

悪性リンパ腫の治療を専門としています。国立名古屋病院、ジェファーソン癌研究所、名古屋大学病院、等を経て現在国立病院機構名古屋医療センターに勤務しています。患者さんに適切な治療をお届けできるよう努めています。JCOGリンパ腫グループの代表として、標準療法の開発にも取り組んでいます。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

[C会場] 20日(土)13:00~13:45
血液がんと男性のセクシュアリティ

妊よう性と性機能

血液がんにかぎらず、がんサバイバーの方の中にはがん治療後の妊よう性(赤ちゃんを作る力)や性機能に関する不安を持っている方も多いとおもいます。今回は男性の妊よう性と性機能についてお話しさせていただきます。

【講演者】

湯村 寧

横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター泌尿器科 部長

1993年 横浜市立大学医学部卒業
1995年 横浜市立大学泌尿器科学教室入局
以後、藤沢市民病院、横須賀共済病院、横浜市立市民病院などを経て2008年 横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科助教
2018年〜 生殖医療センター泌尿器科 准教授・部長
2020年〜 横浜市立大学附属市民総合医療センター 副病院長

【司会】

新井 辰雄

院内患者会世話人連絡協議会(HosPAC)代表

嫁1人、息子2人、会社員。 2002年5月、急性リンパ性白血病を発症、2003年3月、骨髄バンクを介し造血幹細胞移植。 院外の患者おしゃべり会であるNPO血液情報コミュニティももの木に参加。自身の経験から院内での開催の必要性を感じ、2006年7月、東大病院にて院内おしゃべり会/パロス(Pharos)を立ち上げ、並行して院内でのおしゃべり会(患者会)のスタートを志す方々のお手伝いのためにHosPAC/院内患者会世話人連絡協議会に参画しております。 『pharosとはラテン語で灯台を意味し、東大病院の東大と荒波を越える患者さん方の道しるべになろうとネーミングしました』

[C会場] 20日(土)14:00~14:45
リンパ腫の移植

造血幹細胞移植の現在と将来

リンパ腫に対する移植は自家移植が基本と考えられていますが、リンパ腫のタイプや状況によっては、ドナーの免疫力を利用した同種移植も有効な治療法になります。本講演では、4つのタイプのリンパ腫について治療反応性ごとに移植を受ける最適なタイミング(移植適応)や、実際に当院で移植を受ける場合の経過について紹介します。

【講演者】

福田 隆浩

国立がん研究センター中央病院・造血幹細胞移植科幹細胞移植科長

長崎県出身。1989年九州大学医学部卒業。九州大学第一内科・県立宮崎病院・Fred Hutchinson Cancer Research Center留学を経て2005年より国立がん研究センター中央病院へ勤務。当科は造血幹細胞移植に特化しており、看護師など多職種によるチーム医療で「一人でも多くの患者さんに完治」を目指して取り組んでいます。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

[C会場] 20日(土)15:00~15:45
T細胞リンパ腫

T細胞リンパ腫の病態と治療

T細胞リンパ腫は発症頻度が低く、病態も多岐にわたります。近年、T細胞リンパ腫に対する初回治療の開発や、新規薬剤の臨床導入が盛んです。この講演では、T細胞リンパ腫の診断、初回治療から再発治療までお話しします。

【講演者】

丸山 大

公益財団法人がん研究会有明病院 血液腫瘍科 部長

東京慈恵会医科大学卒業。同大学附属病院での研修・勤務を経て、2006年から国立がん研究センター中央病院で臨床試験や新薬開発に従事し、2021年1月より現職。引き続き質の高い診療と新たな治療開発に努めています。

【司会】

多和田 奈津子

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン

出版関係に在職していた1997年節外性NK/T細胞性リンパ腫鼻型を発症。鼻に放射線治療と初発の段階からPBSCTを受ける。
2002年に『へこんでも―25歳ナツコの明るいがん闘病記―』を新潮社から出版し、そのことをきっかけに患者経験を活かした講演や患者会活動などをしている。
2014年に若年がん患者会ローズマリーを発足、世話人として活動している。

[C会場] 20日(土)16:00~16:45
皮膚のリンパ腫

皮膚のリンパ腫について知っていただきたいこと

皮膚のリンパ腫は希少疾患であり、また専門家が少なく、困っておられる患者さんも多いです。また他の皮膚疾患と誤診されることもあります。皮膚のリンパ腫について知っていただき、安心して治療に向き合っていただきたく思います。

【講演者】

菅谷 誠

国際医療福祉大学医学部皮膚科 主任教授

東京大学医学部皮膚科准教授を経て、2017年より現職となっています。国際医療福祉大学成田病院のほか、国際医療福祉大学三田病院、国際医療福祉大学市川病院でもリンパ腫患者さんの診療を行っています。ガイドライン作成、臨床試験、オンライン相談、セカンドオピニオン、基礎研究を通じて日本における皮膚リンパ腫診療に貢献しています。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

 

[D会場] 20日(土)14:00~15:45
多発性骨髄腫交流会

はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会) 主催

多発性骨髄腫の患者さんやご家族の方の交流会です。患者さん同士の交流を基本としていますが、骨髄腫の専門医もアドバイザーとしてご参加いただく予定です。zoomでのご参加、顔出し・名前出しを基本としておりますが、お名前はニックネームでも可能です。横浜を中心にお散歩やランチ会を開催しているはまっこのスタッフが、皆様のご参加をお待ちしております。
定員は40名です。

[D会場] 20日(土)16:00~17:45
AYA交流会

若年がん患者会 ローズマリー 主催

概ね40歳までに血液がんと診断された患者ご本人のzoomミーティングによるオンライン交流会です。原則お名前とお顔出しでのご参加をお願いいたします。定員は20名です。
AYA世代のがん経験者だけでなく、小児がん経験者のご参加もお待ちしています。
AYA世代のがん患者支援をライフワークとする血液内科専門医である多田雄真先生もご一緒に参加いただく予定です。
なかなか会えない仲間と、たくさんおしゃべりして少しでも気持ちが和らいだら幸いです。
皆様のご参加をお待ちしております。

若年がん患者会ローズマリーHP

11月21日(日)

[A会場] 21日(日)10:00~10:45
急性骨髄性白血病(AML)

これからのAML治療

AMLは高齢者に多く治療毒性や有効性などの課題により強力な化学療法を施行しても長期生存が困難であった。近年、新規分子標的薬剤の開発、保険収載により光明が見えつつある。講演ではこれからのAML治療の展望を述べたいと思います。

【講演者】

水田 秀一

金沢医科大学血液免疫内科 教授

東京都立駒込病院輸血科を経て名古屋大学第一内科にて学位取得。安城更生病院血液内科総括部長としてひたすら臨床に没頭した後に平成15年から藤田保健衛生大学血液内科に赴任。平成30年1月から金沢医科大学血液免疫内科教授。研究テーマは患者さんの年齢や社会的背景、臨床所見、腫瘍細胞における遺伝子発現、患者さん自身の薬剤代謝の遺伝子的背景等を考慮した治療におけるオーダーメード化です。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

 

[A会場] 21日(日)11:00~11:45
非血縁ドナー

骨髄バンクドナーからの造血細胞移植

日本骨髄バンクは、造血幹細胞移植を必要とする血液がんの患者さんに対して無償で造血細胞を提供しようとするボランティアドナーの意思を基盤として活動しています。ドナーの安全確保は最優先事項であり、ドナー安全委員の立場から日本骨髄バンクの取り組みについてご紹介いたします。

【講演者】

矢野 真吾

東京慈恵会医科大学 腫瘍・血液内科 教授

国立病院機構東京医療センター、東京慈恵会医科大学附属病院、米国国立衛生研究所を経て、2017年より東京慈恵会医科大学腫瘍・血液内科の責任者として血液がんの診療に携わっています。急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの患者さんに対して、最善の薬物療法および造血細胞移植療法を提供できるようにこころがけています。

【司会】

大谷 貴子

日本骨髄バンク評議員

1961年大阪市生まれ。25歳、千葉大学大学院在学中に慢性骨髄性白血病と診断される。27歳、名古屋大学病院で母親がドナーとなって骨髄移植を受ける。闘病中から骨髄バンク設立運動に参加。日本で初の民間骨髄バンク「東海骨髄バンク」設立に関与。その後も、日本骨髄バンクのボランティア活動とともに多くの白血病患者の相談に乗る毎日である。

[A会場] 21日(日)12:00~12:45
スペシャル対談

AYA世代がんを経験した医師だからこそできること

【講演者】

松井 基浩

東京都立小児総合医療センター 血液・腫瘍科

16歳でT細胞リンパ芽球性リンパ腫を経験。現在東京都立小児総合医療センター血液・腫瘍科で小児・AYA世代がん診療を行っています。

【講演者】

笠井 信輔

フリーアナウンサー

東京都出身。フジテレビのアナウンサーを33年、情報番組「とくダネ!」を20年間担当。2019年10月フリーに。2か月後に血液のがんである悪性リンパ種と判明。4か月半の入院、抗がん剤治療の結果「完全寛解」となる。11月に、闘病エッセイ「生きる力~引き算の縁と足し算の縁」(KADOKAWA)を出版。ブログは15万人、インスタグラムは27万人のフォロワーを持つ。2021年#病室WiFi協議会を立ち上げ、「病室にWi-Fiを!」運動をけん引している。

[A会場] 21日(日)13:00~13:45
同種移植/臍帯血移植

移植療法の変遷と治療の実際、何がどこまで治るようになったのか

血液疾患の治療の進歩は目覚ましく、半世紀前は不治の病、と言われていた疾患でも現在では治癒が可能になってきました。同種移植は、その中で最も強力で多くの疾患が対象となり得る一方で、乗り越えなければならない副作用や合併症が多くあります。移植が必要な患者さんのほとんどが移植を受けることができる時代になりましたが、どのような方が選択すべき治療なのか、その実際と成績、将来展望も含めてお伝えしたいと思います。

【講演者】

高橋 聡

東京大学医科学研究所 臨床精密研究基盤社会連携研究部門・血液腫瘍内科 特任教授

米国・ベイラー医科大学への留学期間を除いて1986年から現在に至るまで医科研で血液疾患の患者さんに対する移植療法に携わっています。医科研移植チームのこれまでの同種移植(他人をドナーとした移植のことです)数は約850件ですが、どの方も同じ経過をたどることはありませんでした。決して楽な治療ではありませんが、ご本人を中心にご家族も含めて我々スタッフと共にチームで治療に取り組み、困難に打ち克つことを目指しています。

【司会】

池田 明香

NPO法人キャンサーネットジャパン プロジェクトマネージャー

看護師として虎の門病院に在職中に多発性骨髄腫を発症し、2008年に臍帯血移植施行。2006年より地元横浜で「はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会)」を発足し、交流会や医療講演会を開催している。虎の門病院の院内患者・家族のおしゃべり会「ちゃとらClub」の世話人としても活動中。
2017年11月より現職。看護師としての現場を離れ、主に血液疾患や患者・パートナーのセクシュアリティ支援事業に携わっている。

[A会場] 21日(日)14:00~14:45
移植後長期フォローアップ

移植後長期フォローアップの現状と課題

移植後長期フォローアップ(LTFU)外来では、移植片対宿主病(GVHD)をはじめとした様々な移植後合併症に対処し、生活の質(QOL)を維持していくための包括的な診療・サポートを行っています。今回、国内におけるLTFUの現状と、臨床現場での取り組みについてご紹介します。

【講演者】

森 有紀

国家公務員共済組合連合会虎の門病院血液内科医長

千葉大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院、がん・感染症センター都立駒込病院、日本赤十字社医療センターを経て、現在虎の門病院血液内科に勤務しています。血液一般診療と共に、移植後LTFU・予防接種外来を担当しています。

【司会】

池田 明香

NPO法人キャンサーネットジャパン プロジェクトマネージャー

看護師として虎の門病院に在職中に多発性骨髄腫を発症し、2008年に臍帯血移植施行。2006年より地元横浜で「はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会)」を発足し、交流会や医療講演会を開催している。虎の門病院の院内患者・家族のおしゃべり会「ちゃとらClub」の世話人としても活動中。
2017年11月より現職。看護師としての現場を離れ、主に血液疾患や患者・パートナーのセクシュアリティ支援事業に携わっている。

[A会場] 21日(日)15:00~15:45
リンパ腫の新しい治療

期待される新規治療の効果とその副作用

リンパ腫に対してBTK阻害薬、EZH2阻害薬などの分子標的薬やCAR-T細胞療法などが新たに承認されました。この他、二重特異性抗体など免疫に作用する治療が開発されていて、今後、リンパ腫に対する治療選択肢に加わることが期待されます。これらがどのような治療か?どの病型に対して効果が期待されるのか?副作用は?分かりやすく解説します。

【講演者】

伊豆津 宏二

国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科長

東京大学医学部附属病院、NTT東日本関東病院、虎の門病院を経て、2017年より国立がん研究センター中央病院・血液腫瘍科でリンパ腫をはじめとする血液がんの診療を担当しています。「標準的治療」を行うとともに、臨床試験・治験などを通じて新しい治療が患者さんにはやく届けられるように心がけています。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

[A会場] 21日(日)16:00~16:45
クロージング
セッション

【講演者】

笠井 信輔

フリーアナウンサー

東京都出身。フジテレビのアナウンサーを33年、情報番組「とくダネ!」を20年間担当。2019年10月フリーに。2か月後に血液のがんである悪性リンパ種と判明。4か月半の入院、抗がん剤治療の結果「完全寛解」となる。11月に、闘病エッセイ「生きる力~引き算の縁と足し算の縁」(KADOKAWA)を出版。ブログは15万人、インスタグラムは27万人のフォロワーを持つ。2021年#病室WiFi協議会を立ち上げ、「病室にWi-Fiを!」運動をけん引している。

【講演者】

金森 平和

神奈川県立がんセンター 病院長

1982年弘前大学医学部卒。 30年以上、白血病の化学療法や造血幹細胞 移植に関わってきた。
現在、骨髄バンク理事も務めている。キャンサーネットジャパンと神奈川県との協働事業「START TO BE」の総合監修も行う。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

[B会場] 21日(日)10:00~10:45
急性リンパ性白血病(ALL)

ALLに対する新しい治療とケア

急性リンパ性白血病の治療は多くの新薬の登場を受けて急激に変化しつつあります。BiTE抗体、抗体医薬複合体に加え、小児・思春期世代の難治例ではCAR-T細胞療法も実臨床で行えるようになっています。同種移植を回避できる症例も増えており、変わりつつある長期的なケアについても概説いたします。

【講演者】

多田 雄真

大阪国際がんセンター 血液内科/AYA世代サポートチーム

大阪国際がんセンター血液内科で造血幹細胞移植を中心とした血液悪性疾患の治療や多職種チームでのケアにあたっています。並行して院内のAYA世代サポートチームを主催したり、大阪府がん対策推進委員会小児・AYA世代がん対策部会委員、AYA week 2022実行委員長を務めるなどAYA世代のケアの充実や社会啓発にも取り組んでいます。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

 

[B会場] 21日(日)11:00~11:45
CAR-T療法

CAR-T療法ってどんな治療??

治療に難渋する、もしくは再発を繰り返す「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)」や「B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)」に対するキメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T療法)について分かりやすくご紹介します。

【講演者】

後藤 秀樹

北海道大学病院 血液内科 診療講師

2002年近畿大学医学部卒業。卒業後は北海道大学病院での研修・勤務ならびに米国留学を経て、現在は北海道大学病院血液内科で勤務。2016年に悪性リンパ腫に対する国内1例目のCAR-T療法を行って以降、国内有数の治療経験を有する。最近では、細胞採取・新規治療をはじめとした様々な臨床研究・治験にも多く携わっている。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

[B会場] 21日(日)12:00~12:45
在宅医療

「その人らしい生活」を支える医療として

血液がんになってしまったら、病院以外の医療機関ではどのような医療が受けられるのでしょうか?日常生活の場、地域/在宅で受けられる医療やケアについて、病院専門医療機関との連携や、必要な時に受ける緩和ケアの重要性、今後の課題やNPO法人血液在宅ねっとの活動などについてお話したいと思います。

【講演者】

安達 昌子

医療法人社団律昌会さくら醫院

都内大学病院血液内科・緩和ケア・療養支援・地域/在宅医療・多職種連携支援等の活動経験を活かしながら、2017年より静岡県熱海市で在宅療養支援診療所(在宅緩和ケア充実診療所)を開業。NPO法人血液在宅ねっと世話人。「ご自身らしく生ききる」を共に生き、「最期まで安心して過ごしたい」と希望される患者さん・ご家族を支援する医療活動・地域多職種との連携・地域づくり等に日々邁進しています。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

[B会場] 21日(日)13:00~13:45
小児の急性リンパ性白血病

よりよい治癒を目指して

小児急性リンパ性白血病の治療は急速に進歩し、現在では約90%の患者さんが完治している。今後は治癒率をさらに高めるとともに、治療に伴う短期・長期の合併症を軽減し、よりよい治癒を目指したい。

【講演者】

康 勝好

埼玉県立小児医療センター 血液・腫瘍科 科長兼小児がんセンター長

1992年東京大学医学部卒業、同大学小児科入局。茅ヶ崎市立病院で一般小児科の研修を終 えたのち、神奈川県立こども医療センター血液科、埼玉県立小児医療センターで小児血液 腫瘍の臨床に携わる。東京大学小児科を経て2009年埼玉県立小児医療センターに血液腫瘍科科長として再度赴任した。2021年からは小児がんセンター長も兼務している。専門は小児急性リンパ性白血病(ALL)の臨床研究で、日本小児がん研究グループ(JCCG)と成人白血病治療共同研究機構(JALSG)の共同臨床試験ALL-B19の研究代表者を務めている。趣味は読書とワイン。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

[B会場] 21日(日)14:00~14:45
慢性骨髄性白血病

慢性骨髄性白血病は、治る病気になった!

慢性骨髄性白血病は、2001年にグリベック、さらに第二世代、第三世代の特効薬が利用できるようになり、ほとんどの患者さんが健常者と同じ生命予後となった。さらに一部の患者さんでは、薬を中止しても再発しないことも分かった。しかし長期服用による副作用、薬が高額であることや妊娠・出産などの問題も残されている。

【講演者】

木村 晋也

佐賀大学医学部内科学講座 血液・呼吸器・腫瘍内科 教授

1986年自治医科大学卒業。2年間の初期研修の後、8年間へき地医療に従事。その後、オーストラリア、ドイツでの留学を経て、2002年京都大学医学附属病院輸血細胞治療部助教。2009年から佐賀大学医学部 血液・呼吸器・腫瘍内科教授。新規のメチル化阻害剤など、多くの薬の開発に携わっています。趣味は、サックスと釣りです。

【司会】

大谷 貴子

日本骨髄バンク評議員

1961年大阪市生まれ。25歳、千葉大学大学院在学中に慢性骨髄性白血病と診断される。27歳、名古屋大学病院で母親がドナーとなって骨髄移植を受ける。闘病中から骨髄バンク設立運動に参加。日本で初の民間骨髄バンク「東海骨髄バンク」設立に関与。その後も、日本骨髄バンクのボランティア活動とともに多くの白血病患者の相談に乗る毎日である。

[B会場] 21日(日)15:00~15:45
食事と栄養

がん治療中に必要な栄養を確保するために今日からできること

がん治療中は、化学療法による味覚障害などの副作用によって食事摂取量が低下し、必要な栄養量を摂取することが困難になることがあります。いかにしてひとくちの価値を高めるか。明日から使える具体的な方法をご紹介します。

【講演者】

塩野崎 淳子

むらた日帰り外科手術クリニック内 認定栄養ケア・ステーション 訪問栄養サポートセンター仙台

4年間、慢性期病院の管理栄養士として栄養管理を行った。2008年ケアマネジャーとしてケアプラン作成業務に従事。在宅医療における栄養ケアの必要性を痛感し、2013年仙台往診クリニック非常勤管理栄養士として訪問栄養指導を開始。2015年むらた日帰り外科手術クリニック内に「訪問栄養サポートセンター仙台」を立ち上げ、在宅訪問管理栄養士として活動。摂食嚥下障害、褥瘡、低栄養、神経難病、がん終末期、重度心身障害児などの患者の在宅栄養ケアを行っている。

【司会】

多和田 奈津子

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン

出版関係に在職していた1997年節外性NK/T細胞性リンパ腫鼻型を発症。鼻に放射線治療と初発の段階からPBSCTを受ける。
2002年に『へこんでも―25歳ナツコの明るいがん闘病記―』を新潮社から出版し、そのことをきっかけに患者経験を活かした講演や患者会活動などをしている。
2014年に若年がん患者会ローズマリーを発足、世話人として活動している。

[C会場] 21日(日)10:00~10:45
COVID-19

血液がんとCOVID-19

ウィズコロナの時代の血液がんの治療、生活での注意点、ワクチンについてなど考えていきます。

【講演者】

豊嶋 崇徳

北海道大学大学院医学研究院血液内科学教室・教授

1980年 鳥取県立米子東高等学校卒業
1986年 九州大学医学部卒業
1997年 米国ハーバード大学 ダナ・ファーバー癌研究所
2002年 岡山大学第二内科 助手
2004年 九州大学病院遺伝子・細胞療法部 准教授
2012年 北海道大学大学院医学研究院 血液内科学教室 教授
2012年 日本造血・免疫療法学会 理事長

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

 

[C会場] 21日(日)11:00~11:45
小児リンパ腫

小児のリンパ腫:診断と治療

リンパ腫は小児がんで4番目に多い病気です。成人のリンパ腫と似ているところもあれば、違うところもあります。診断や治療の進歩によって、今では約90%の患者さんが治癒しますが、晩期合併症や、依然として予後の厳しい再発・難治の患者さんに対する新規治療開発など、課題もあります。本セミナーでは、そんな小児リンパ腫の診断と治療についてお話しいたします。

【講演者】

富澤 大輔

国立成育医療研究センター 小児がんセンター 診療部長

1974年群馬県生まれ。東京医科歯科大学などの勤務を経て2014年に国立成育医療研究センター小児がんセンター血液腫瘍科診療部長に就任しました。「すべての小児がん患者さんに明るい未来を!!」をモットーに、小児患者さんの白血病やリンパ腫の診療に従事しています。難治性血液がんのより良い治療法の開発を目指して、多施設共同臨床研究にも取り組んでいます。

【司会】

多和田 奈津子

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン

出版関係に在職していた1997年節外性NK/T細胞性リンパ腫鼻型を発症。鼻に放射線治療と初発の段階からPBSCTを受ける。
2002年に『へこんでも―25歳ナツコの明るいがん闘病記―』を新潮社から出版し、そのことをきっかけに患者経験を活かした講演や患者会活動などをしている。
2014年に若年がん患者会ローズマリーを発足、世話人として活動している。

[C会場] 21日(日)12:00~12:45
原発性マクログロブリン血症

病態と新しい治療体系

原発性マクログロブリン血症は、低悪性度B細胞リンパ腫の1つであり、長く付き合っていく必要がある病気です。近年、本邦において新しい薬剤の開発も進められ、我々の日常診療にも導入されてきています。本講演では、原発性マクログロブリン血症という病気の理解が深まるように、病気自体のお話と現在の治療体系を中心にお話します。

【講演者】

棟方 理

国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 病棟医長

悪性リンパ腫や慢性リンパ性白血病を中心とする造血器腫瘍の診断・治療および新規薬剤を含めた治療開発を行っています。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

[C会場] 21日(日)13:00~13:45
血液がんの支持療法

治療による副作用に対処するために大切なこと

がん治療が進歩したとはいえ、副作用の発生をゼロにすることはできません。副作用がつらくて、治療を続けられるのだろうかと不安に思うこともたくさんあると思います。少しでも副作用の発生をおさえ、症状を軽くするために、患者さんご自身でできることはたくさんあります。そんな工夫や向き合い方を一緒に考える時間にしたいと思います。

【講演者】

近藤 美紀

国立がん研究センター東病院 副看護部長/がん化学療法看護認定看護師

国立がん研究センターで看護師人生をスタートさせました。小児科病棟、血液内科病棟、造血幹細胞移植病棟に所属し、多くの血液がん患者・家族の方々と関わらせていただきました。自身のスキルアップも目指し、認定看護師や看護学修士学位を取得しました。現在、管理職ではありますが、少しでも現場感を忘れないよう移植後長期フォローアップ外来も行っております。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

[C会場] 21日(日)14:00~14:45
骨髄異形成症候群(MDS)

病気のしくみと、診断、さまざまな治療

聞き慣れない病気かもしれませんが、高齢者に多い血液の病気で、この病気になる方は高齢化社会に伴って増加しています。病気のしくみと診断、そしてさまざまな治療選択について、造血幹細胞移植からサポーティブケアまでお話いたします。

【講演者】

西森 久和

岡山大学病院 血液・腫瘍内科 助教

呉共済病院、癌研有明病院を経て、現在岡山大学病院血液・腫瘍内科で、血液疾患の治療と、肉腫・まれな頭頸部癌・原発不明癌に対する抗がん薬治療やがんゲノム異常に基づいた治療に携わっています。また、中学校・高等学校での出張やオンライン授業による「がん教育」にも取り組んでいます。

【司会】

古賀 真美

NPO法人キャンサーネットジャパン 常務理事

CNJプロジェクトマネージャー。准認定ファンドレイザー。
2002年、急性リンパ性白血病を発症した弟へ末梢血幹細胞提供を機に、白血病患者や家族・骨髄ドナーの相談支援をライフワークとしている。2013年CNJ入職後、主に血液がん、小児がん、遺贈寄付などのプロジェクトを担当している。

[C会場] 21日(日)15:00~15:45
慢性リンパ性白血病

慢性リンパ性白血病の治療の進歩

慢性リンパ性白血病に対する治療は、BTK阻害薬、BCL2阻害薬など有効な分子標的薬が開発され標準治療が大きく変わりつつあります。今回は慢性リンパ性白血病の特徴や診断方法、分子標的薬の作用の仕組み、標準治療、開発中の新薬などの話をさせていただきます。

【講演者】

鈴宮 淳司

コミュニティーホスピタル甲賀病院 副院長・血液内科

宮崎大学、福岡大学を経て島根大学を退職後、2020年4月より現在の病院で働いています。リンパ腫や慢性リンパ性白血病の診療や研究に取り組んでおりました。国立がん研究センターがん情報編集委員会や新規治療薬の治験の効果安全評価委員会の委員の仕事もしております。希少な腫瘍の診断や治療の進歩そして情報発信に少しでもお役に立てるようにやっていきたいと考えております。

【司会】

天野 慎介

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン 理事長

1973年東京都生まれ、慶應義塾大学商学部卒。2000年27歳のときに悪性リンパ腫を発症し、自身の経験をもとにがん患者支援活動に関わる。2021年度朝日がん大賞受賞。現在、一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長、一般社団法人神奈川県がん患者団体連合会理事長の他に、厚生労働省厚生科学審議会がん登録部会委員、先進医療技術審査部会構成員、患者申出療養評価会議構成員などを務める。

 

[D会場] 21日(日)11:00~12:45
白血病交流会

NPO法人血液患者コミュニティももの木主催
参加者同士でおしゃべりする会(患者さんとご家族の交流会)です。定員は30名、オンラインでの開催(zoomミーティングで実施)になりますので、基本的にお名前(ニックネームでも可)とお顔出しでのご参加をお願いいたします。治療中、治療後の生活上の悩みなど医療者には聞きづらいこと、同じような経験をした者同士だからこそ共有できること、なんでもおしゃべりできる会です。ご家族との参加、初めての参加者も大歓迎です!

ももの木では、定例交流会として、毎月第2土曜日の10:00~12:00オンラインで開催しています。
詳しくは、ももの木HP (https://www.momonoki.org) をご覧ください。

[D会場] 21日(日)13:00~14:45
リンパ腫交流会

一般社団法人 グループ・ネクサス・ジャパン 主催

悪性リンパ腫の患者さんやご家族の皆さまのzoomミーティングによるオンライン交流会です。
原則お名前とお顔出しでのご参加をお願いいたします。開始時刻より15分以上遅れての参加は出来ませんが、途中での退室は自由です
定員は30名です。

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパンHP

[D会場] 21日(日)15:00~16:45
慢性骨髄性白血病交流会

モデレーター:大谷貴子・久田邦博

慢性骨髄性白血病患者さんの交流会です。定員は20名、今回は診断後1年前後までの患者さんご本人、あるいは、このような交流会に参加された経験がない患者さんを対象として、少人数にてお話することを目的としております。人数の関係で患者さんご本人のみのご参加とさせていただきます。
オンラインでの開催(zoomミーティングで実施)になりますので、基本的にお名前(ニックネーム可)とお顔出しでのご参加をお願いいたします。

 

開催日 2021年11月20日(土)
開催時間 11月20日(土):10:00~17:45 11月21日(日):10:00~16:45
場所 オンライン
参加費 無料
主催 認定NPO法人キャンサーネットジャパン
共催 一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン(悪性リンパ腫患者会) はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会) JCCG(日本小児がん研究グループ)(一部セッション)
開催協力 国立がん研究センター希少がんセンター 国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科