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【オンライン】「女性にもっと知ってほしい大腸がんのこと、ストーマのこと」

現在、全がん種の中で大腸がんによる女性の死亡者数は第1位、罹患者数も乳がんに次いで第2位です。それらの原因の一つに、女性が恥ずかしさや怖さから検診を受けず大腸がんの発見が遅れることがあります。一方、大腸がん治療などのためにストーマ(人工肛門)を造設することもあり、日々の生活の中で困難に直面することもあります。この公開講座では、特に女性がご自身の体に関心を持ち、大腸がんについての正しい情報を得ることで検診や受診の大切さを知り早期発見を促すこと、加えて、ストーマについて広く知ってもらうことで偏見を無くし生き生きと過ごせるための情報を提供することを目的としています。

※申込不要。当日はこのページよりご視聴いただくことができるようになります。(現在準備中)

【プログラム】※当日プログラムは予期せず変更する場合があります

総合司会:
中井 美穂さん(フリーアナウンサー / CNJ理事/ BRCアンバサダーリーダー)

13:30 ~ 13:35 開会挨拶
小西 敏郎(CNJ理事 / 東京医療保健大学 副学長・医療栄養学科長)
13:35~14:00 講演「大腸癌の検診と治療~人工肛門が必要な場合とは?~」
講師:幸田 圭史先生(帝京大学ちば総合医療センター外科教授 / 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会理事長 / BRCアンバサダー)
14:00~14:25 講演「毎日の食事を大切に~栄養素ではない栄養のはなし~」
講師:犬飼 道雄先生 (岡山済生会総合病院内科・がん化学療法センター主任医長 / BRCアンバサダー)
14:25~14:50 講演「ストーマはなぜつくるの?つくるとどうなるの?~女性ならではのこと~」
講師:工藤 礼子さん(国立がん研究センター中央病院看護部 皮膚・排泄ケア認定看護師)
14:50~14:55 休憩
14:55~15:55 対談「日々生き生きと自分らしく暮らす~ストーマライフ 私の場合」
内田 春菊さん(漫画家・作家)
エマ・大辻・ピックルスさん(医師・オストメイトモデル)

【女性にもっと知ってほしい大腸がんのこと、ストーマのこと】

【総合司会】中井 美穂

(アナウンサー/キャンサーネットジャパン理事)

フリーアナウンサー。日本大学芸術学部を卒業後、フジテレビに入社。「プロ野球ニュース」「平成教育委員会」など多くの番組に出演。フジテレビ退社後、97 年から「世界陸上」のメインキャスターを務める他、映画・演劇のコラム、イベントの司会、朗読など幅広く活躍。2002年に腹膜炎を患い一時期ストーマとなった経験があり、2011年よりキャンサーネットジャパン主催の大腸がん啓発活動ブルーリボンキャンペーン(BRC)に携わってきた。2019年理事に就任。2021年BRCアンバサダーリーダーへ就任。大腸がんに限らず、現在は小児がんなども含め広くがん啓発活動を行っている。

◆講演「大腸癌の検診と治療~人工肛門が必要な場合とは?~」

本邦における大腸癌の罹患者数および死亡者数は全悪性腫瘍の中でも多いものですが、早期に発見されるほどその治療成績は良好です。大腸癌のなかでも肛門に近い直腸癌の発生頻度は高く、時に肛門を温存する手術をするのか選択を求められます。永久人工肛門とはどのようなもので、これを造設する癌とは何なのか、肛門温存手術とはどのような特徴があるのか、など大腸癌早期発見のための検診の実際を含めて解説します。

【講師】幸田 圭史先生

(帝京大学ちば総合医療センター外科教授/日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会理事長/ BRCアンバサダー)

神戸の灘中高から千葉大学へ進み、医学部附属病院、関連病院、筑波大学病院などの勤務を経て2006年から現職です。排泄に係わる直腸肛門部の外科治療は、術後患者さんの生活の質に大きなかかわりをもっており、外科の責任が重い領域であるため、思い入れをもって診療にあたってきました。一方、我々外科医の生活の質はというと、以前から他科の医師よりも悪いと信じられており、新たに外科医になろうとする若者は近年、極端に減っています。世の中にとって今後の重大問題と思いますが、マスコミもあまり取り上げません。多くの人数がいる我々世代の外科医が引退する数年先になって初めて日本には外科医が足りないということを皆が身に染みてわかるのではないかと危惧しています。

◆講演「毎日の食事を大切に~栄養素ではない栄養のはなし~」

大腸がんにならないために、大腸がん手術を受ける前に、大腸がん手術を受けた後に、そして化学療法を受けているときに、どんな食事を摂ったらいいかお答えします。大切なことは栄養素ではなく、食べるための総合力=食力を身につけることです。そして栄養を幸せの力にかえましょう。

【講師】犬飼 道雄先生

(岡山済生会総合病院内科・がん化学療法センター主任医長/ BRCアンバサダー)

2015年から岡山済生会総合病院で勤務しています。岡山済生会総合病院は地域がん診療連携拠点病院で岡山駅の近くにあります。
私は大腸がんや胃がん・膵がんなどの化学療法を担当しています。ガイドラインに基づいた標準療法を行うことが重要です。標準療法はどの抗がん剤を使うかだけではなく、どのように使うかも含まれています。そしてそこには、いつも患者さんが心身ともに元気であることがあります。高齢や持病があったり、がんによる症状がきつかったり、抗がん剤でしんどかったりすることがあります。ご自身がまずはしっかり立って、がん化学療法を受けることが大切です。治療中はいままで通りの生活を送れるようにします。岡山済生会総合病院では、栄養素をカラダに補給することでなく、食べるために必要な総合力(食力)を整えることで、栄養であなたを元気にする取り組みを行っています。

◆講演
「ストーマはなぜつくるの?つくるとどうなるの?~女性ならではのこと~」

「ストーマ」はあまり知られていないため、はじめて医師から聞いた時に衝撃が大きいのではないでしょうか。そして、既にご存知の方は「ストーマ」に対するイメージは実に様々です。それだけに、「ストーマ」はなぜ必要なのか、そしてストーマがあると、どのような生活になるのかについて、広く・正しく知って欲しいと常々考えています。たくさんのストーマ保有者に教えていただいたことをもとにお話しさせていただきます。

【講師】工藤 礼子さん

(国立がん研究センター中央病院看護部 皮膚・排泄ケア認定看護師)

1997年に皮膚・排泄ケア認定看護師となり、八王子消化器病院で「ストーマ外来」を開設しました。2011年に、縁あって国立がん研究センター中央病院に転職し、専門でストーマ外来を担当しています。それぞれの理由があって造られたストーマが、役目を果たし、その方の生活の質が少しでも良くなるように、精いっぱい手伝わせていただいています。
日本オストミー協会の50周年記念式典で表彰していただきました。それは、私の誇りです!

◆対談
「日々生き生きと自分らしく暮らす~ストーマライフ 私の場合」

(撮影 鈴木親)

【特別ゲスト】内田 春菊さん

(漫画家・作家)

1959年長崎市生まれ。実家では漫画家になりたいという希望を反対され、性的虐待もあったため16歳で家出。ホステス、クラブ歌手、印刷会社勤務など経験。1980年に上京、1984年4コマ漫画で漫画家デビュー。1992年第一子(私生児)出産。翌年「ファザーファッカー」で小説家デビュー。脚本家、映画監督、歌手、落語家、俳優としても活動。結婚及び離婚3回、子は4人。2016年大腸がんでオストメイトとなる。漫画作品に「南くんの恋人」「私たちは繁殖している」「すとまとねことがんけんしん」、小説に「ダンシングマザー」(文庫解説は娘の紅甘)、映画監督作品に「お前の母ちゃんBitch!」がある。大正大学非常勤講師。

【特別ゲスト】エマ・大辻・ピックルスさん

(医師・オストメイトモデル/ライムライト所属)

1978年、英国生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、鹿児島大学医学部学士編入学。2011年、癌研有明病院にて卒後初期臨床研修終了。2016年、25年間診断のつかなかった原因不明の病が難病「CIPO(慢性偽性腸閉塞症)」と診断される。2019年、人工肛門造設。2021年、NHK「ストーリーズ」「ザ・ヒューマンBS1」出演を期に、コロプラスト株式会社と日本初のオストメイトモデル契約(ライムライト所属)。オストメイトの啓蒙運動に励む。
※メディア出演
NHK「シブ5時」「ストーリーズ」「ザ・ヒューマンBS1)」
NHKラジオ「眠れない貴女へ」TBSラジオ「明日のカレッジ」
雑誌「通販生活(2021年春号)」「VERY(4月号)」
新聞「朝日新聞―患者を生きる―(全9回)」Japan Times 等掲載。

◆閉会挨拶

小西 敏郎

(東京医療保健大学 副学長・医療栄養学科長/キャンサーネットジャパン理事)

1972年東京大学医学部卒業。66歳まで胃癌や食道癌・大腸癌などの消化器癌の手術治療を主にする外科医でした。趣味は内緒(ナイスショットと呼びます)。自身が59歳で胃がんの内視鏡治療を、63歳で前立腺がんの手術を受けました。いずれも非常に早期で発見でき完治したのも毎年定期的に検診を受けていたおかげ。いまも毎年検診を受けています。大腸がん啓発活動ブルーリボンキャンペーンには設立当初より深く関わってきました。