監修

菊地 栄次先生 

渡邊 知映
( わたなべ ちえ )

昭和大学保健医療学部 教授

 

がんの進行や治療は、治療後の性生活・ 妊娠・出産といった性機能や生殖機能に影響を与えることがあります。
がんと診断されたばかりの頃はそんなこと考える余裕がないかもしれませんが、治療がひと段落ついたころ、日常生活の幅が広がるにつれて疑問が沸いてきたり、誰に相談してよいか迷うことがあるかもしれません。話しにくい事柄かもしれませんが、正しい知識を持つことは他の副作用と同様にとても大切なことです。このサイトがセクシュアリティについてがんに影響をうけた人と支える人がともに話し合うきっかけになることを願っています。

東京大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(保健学博士)日本赤十字社医療センター、がん研有明病院化学療法科、昭和大学病院ブレストセンターで看護職として従事。上智大学看護学科准教授を経て2020年4月より現職。日本がん・生殖医療学会理事、AYAがんの医療と支援のあり方研究会理事。若年乳がん患者コミュニティStyles世話人。専門はがん看護学

 

菊地 栄次先生 

菊地 栄次
( きくち えいじ )

聖マリアンナ医科大学 腎泌尿器外科学 教授

 

泌尿器科系の代表的な悪性腫瘍に前立腺がん、膀胱がんがあります。早期前立腺がんの予後は一般的に良好で、ゆえに性機能温存を視野に入れて治療計画を立てることが可能です。膀胱がんは筋肉に浸潤していない状態であれば膀胱温存が可能で性機能は保たれます。がんの根治性と性機能温存のバランスをきちんと理解した上で治療法を選択することをお勧めします。

平成6年慶應義塾大学医学部卒業、医学博士。平成13年米国メモリアルスロンケタリング癌センター留学、平成29年慶應義塾大学医学部泌尿器科准教授、平成31年4月聖マリアンナ医科大学腎泌尿器外科学教授。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、内分泌外科専門医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本性機能学会専門医、ロボット手術認定医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医・指導医。専門は膀胱癌、前立腺癌、前立腺肥大症、勃起不全。

 

 

湯村 寧
( ゆむら やすし )

横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター泌尿器科

 

現在自施設で男性がん患者さんの妊よう性温存(精子保存)を実践・経験を積んでおります。その経験から男性若年がん患者さん、がんサバイバーの方々に不妊・性機能などのアドバイスができるのではないかと思っております。

1993年 横浜市立大学医学部卒業
1995年 横浜市立大学泌尿器科学教室入局
以後、藤沢市民病院、横須賀共済病院、横浜市立市民病院などを経て2008年 横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科助教
2018年〜 生殖医療センター泌尿器科 准教授・部長
2020年〜 横浜市立大学附属市民総合医療センター 副病院長

 

大川 玲子 

大川 玲子
( おおかわ れいこ )

鎮誠会千葉きぼーるクリニック/国立病院機構千葉医療センター非常勤

 

セクシュアリティは誰にも権利(楽しむこと、表現すること、しないこと、強制されないこと・・など)があり、個人の性の健康を維持し促進するように、社会は努めなくてはなりません。性的マイノリティ(LGBT、病気や障害のある人、老人、子供、女性)の性の健康はまだまだ研究不足です。もっと声を大きくして求めましょう。

1972年 千葉大学医学部卒業後,千葉大学産婦人科学教室入局.千葉大学,千葉市立病院,千葉医療センター等勤務の後, 2013年千葉医療センター 停年退職.1982年,性治療外来を千葉大学で開設,現在も千葉医療センターで継続.日本性科学会理事 (理事長2006-2020). 2014年よりNPO法人千葉性暴力被害支援センターちさと理事長

 

宇津木 久仁子 

宇津木 久仁子
( うつぎ くにこ )

(公財)がん研究会有明病院 健診センター、婦人科、リンパケア室

 

セクシュアリティーは個人差が大きいので、その重要性は人それぞれです。自分の悩みは、口に出さないとわかりません。医療者や同じ立場のがん経験者の体験を聞くことで、解決できることもあるかもしれません。C N Jのこのような企画をぜひ生かして欲しいと思います。

1983年 山形大学医学部附属病院勤務
1989-1991年 ベイラー医科大学postdoctoral fellow
1994年よりがん研病院勤務

 

日本対がん協会

本事業は日本対がん協会の協力による休眠預金活用事業です。

休眠預金活用事業