小冊子「もっと知ってほしい がんと性にまつわること」

本冊子は、昭和大学保健医療学部 教授の渡邊知映先生と聖マリアンナ医科大学 腎泌尿器外科学 教授の菊地栄次先生監修のもと、がん経験者へのインタビュー記事を多く掲載し、がん治療の性生活への影響や、治療中の注意点、性生活再開時期、パートナーとの関係や恋愛・結婚など幅広く情報をまとめています。
本冊子はA5判16ページの小冊子になっています。

医療現場での患者支援をサポートするツールとしての小冊子

がん患者・パートナーのがんと性(セクシュアリティ)の問題に対して、「知識不足」「経験不足」「患者さんが本当に困っているのか分からない」「自信がない」など、支援にためらいや困難を感じている医療従事者を助けるツールがあれば、支援のハードルが下がり、より多くのがん患者・パートナーの不安や心配ごとを少しでも和らげることができるのではないか。そのような思いから、自身もがん治療経験のある看護師が企画から担当し、制作した小冊子です。
がん治療中の患者やパートナーに対して、入院中や退院後・外来治療中における生活指導やアドバイスをされる際に、ぜひご活用ください。

医療現場での性(セクシュアリティ)に関する支援が困難な理由

なぜ、支援が困難なのか本プロジェクトを総合監修している渡邊知映先生に伺いました。

「本事業のなかで行われたがん経験者とそのパートナーを対象としたWEB調査の結果から、多くのがん経験者ががん治療後に性の悩みや気がかりを感じていること、それらの悩みの多くが支援につながっていないことが明らかになりました。しかし、がん医療に携わる医療職の多くは性(セクシュアリティ)の教育を専門的に受けているわけではないため、患者さんから相談があっても、どのように支援してよいかわからず困っていることがあるかもしれません。また、性の問題は患者さんにとっても医療者にとっても話し合うことに恥ずかしさがあるためになかなか話し合うきっかけがないことも支援を困難にしている理由として挙げられます。この冊子が患者さんとパートナー、そして医療者が当たり前のように性の問題について話し合うことができるようなきっかけになることを願っています。」

医療機関へのアンケート・冊子無償提供について

日頃、がん患者・パートナーから直接相談を受けたり、支援をしたりしている医療職のみなさまを対象に、がんと性(セクシュアリティ)に関する支援についてのアンケートに協力をお願いしています。アンケート回答時に冊子のご依頼があれば、1施設一回のご依頼あたり40冊まで無償でお送りしております。
是非、アンケートにご協力いただき、小冊子を医療現場でご活用ください。

アンケートに回答する

※アンケート対象者:がん患者・パートナーから直接相談を受けたり支援をしたりしている医療職のみなさま
※回答は1回のみ
※追加送付の希望はCNJ大阪事務局(info@cancernet.jp, TEL: 06-6886-3388 FAX : 06-6886-3387)にお問い合わせください。

ウェブサイトからダウンロード可能です

この冊子は、CNJのウェブサイト> 冊子一覧> 「もっと知ってほしいがんと性にまつわること」  から無料でダウンロードが可能です。
CNJの「もっと知ってほしいシリーズ冊子」は30種類以上、全て無料で公開しています。

日本対がん協会

本事業は日本対がん協会の協力による休眠預金活用事業です。

休眠預金活用事業