ペニスにまつわる性の悩み

思春期を迎えた男の子のペニスに関する大きな悩みの一つが包茎。包茎とは、ペニスの先端の亀頭部が包皮で覆われて、露出できない状態を指します。実は、日本人の70%は、普段は亀頭が包皮に覆われていても、包皮をずらせば亀頭が出てくる「仮性包茎」といわれています。つまり、「気にしなくていい」ということですが、包茎を気にする年頃の男の子(大人の男性も)は少なくないのが現状です。だから、子どもが幼いうちに、伝えてあげてほしいのです。包茎を始めペニスにまつわる悩みは自然なもので、あなただけが悩んでいるわけではないということ、でも、「どのおちんちんもみんなちがうから、大きさや色、かたちで、人と比べなくていい」ということを。

「男らしさ」の象徴として、自分に自信が持てなくなることにもつながりかねないペニスの悩みですが、そこに「男らしさ」を求める必要はないのかも?と、考えるきっかけにするのもよいですね。

性器のお話を通じて、子どもと「男らしさってなんだろう?」「女らしさってなんだろう?」「自分らしさってなんだろう?」と話してみることから、新しい発見が得られることもあるかもしれません。性器の大きさやかたちと自分らしくあることを結び付ける必要はないということを知れば、いろんな性の多様性や豊かさを享受できる、みんなが(男の子自身も)もっと生きやすい社会につながっていく気がしませんか?


出典:小冊子『もっと知ってほしい からだのこと性のこと』より転載
監修:北村 邦夫 (一般社団法人日本家族計画協会理事長 産婦人科医)
三浦 絵莉子(聖路加国際病院こども医療支援室チャイルド・ライフ・スペシャリスト)

※性教育の小冊子は無料でダウンロードが可能です。