NPO法人キャンサーネットジャパン > COVID-19に関するがん患者と家族のためのQ&A > 「COVID-19に関するがん患者さんと家族のためのQ&A」~生活~

生活のキーボードで寄せられたQ&A

Q48:骨髄移植後3年経過。コロナにかかった場合、健康な方と症状はちがいますか。
20代・患者

Q48:骨髄移植後3年経過しました。血液検査でも免疫力は十分にあることがわかっています。免疫抑制剤は週1回プログラフ0.2mg、2ヶ月に1回レミケード点滴(クローン病治療のため)です。この条件の人がコロナにかかった場合、どのくらいの確率で重症化するのか、もしくは20代の健康な方とほぼ同じ症状がでるのか知りたいです。仕事で毎日外出している主人がいるので、私も健康な方と症状がほぼ変わらないと分かると安心できます。よろしくお願いいたします。
20代・急性リンパ性白血病

A:
造血幹細胞移植を受けられた患者さんは感染症に対するB細胞による抗体の産生やT細胞による細胞性免疫が移植前の治療や移植後に投与されている免疫抑制剤によって低下していることが多いです。
そのため新型コロナウイルスに感染した場合に重症化する可能性はあります。

しかしながら移植を受けた患者さんに関しての感染症の頻度、重症度に関する報告は欧米を含めて極めて少ないのが現状です。
良いように考えれば、現実的には移植後の方が新型コロナ感染症に特別多く罹患したり、重症化していないのかもしれませんが、今後の報告を確認していく必要があります。

感染予防としては、手洗いを頻回に行い、不特定多数の多くの人が集まる場所に長時間止まるのは可能な限り避けていただき、身近な方が感染あるいは濃厚接触した場合には、PCR検査を含めてかかりつけの先生に、慎重に経過観察していただくのがよろしいかと思います。

2020.09.2up

Q45:がん治療中の患者には手作りの布マスクはよくないでしょうか
50代・患者家族

Q45.最近衣料メーカーも布製のマスクを販売していますが、不織布の使い捨てマスクと比較して、新型コロナウイルス感染防止の効果は変わらないのでしょうか? 布マスクはカビに注意が必要との情報もあるようですので、着用時間などの目安があれば教えてください。
50代・患者家族

A:
マスクを使用する主な目的は、自分の感染症を他の人にうつさないようにすることです。
体調不良時は外出を控えることが最も重要ですが、もし何らかの理由で体調不良時に人前にいる場合には必ずマスクを着用する必要があります。この場合、市販の布製マスクで問題はありません。口と鼻をしっかりと覆えていれば、くしゃみや会話の際に出る飛沫の飛散をしっかりと抑えてくれます。

一方、他者の飛沫から自分を守る効果は限定的とされており、使い捨てでも再利用マスクでも過信しないようにしましょう。流行時は、リスクのある場所へは出向かないことが一番重要です。マスクは使い捨て、市販の布マスク、手作りのいずれでも問題はありません。手作りの際には布は最低2枚以上重ねることが勧められています。

マスクは毎日洗濯しましょう。
マスク着用時に新型コロナウイルス感染症患者へ曝露したリスクがあまり高くなければ通常の洗濯でよいと思います。
もし曝露したリスクが高そう(マスクに新型コロナウイルスが付着している懸念がある)な場合は、洗剤等で通常の洗浄後1分間沸騰したお湯にマスクをつけたり、薄めた次亜塩素酸ナトリウム液(作成方法は以下リンク先
PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf)
に5分つけた後に、しっかりゆすぐとより安心です。

ただ、このような消毒に耐えうる素材のマスクである必要があります。(伸縮性のある素材は使用中にフィルター効果が低下しやすく、高温の洗濯に耐えられない懸念から世界保健機関は推奨していません。)洗った後はしっかりと乾燥させましょう。
着用時間に目安はなく、無症状の人でもリスクがある場所では着用しましょう。
具体的には屋内や、屋外でも周囲の人と1-2m以上の距離の確保が困難な場合です。逆にそれ以外の場面では外すことが可能です。
なお、感染を防止するためにはマスクを適切に着脱することが重要です。
(リンク先は厚生労働省
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=VdyKX4eYba4&feature=youtu.be)

海外でのマスクの洗濯に関する推奨
世界保健機関の推奨(PDF)
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjJ6sya4v7qAhVba94KHbc1BQUQFjAAegQIBhAB&url=https%3A%2F%2Fapps.who.int%2Firis%2Frest%2Fbitstreams%2F1279750%2Fretrieve&usg=AOvVaw3OEk7GblHnLXwd5oEzXFJ1
米国疾病予防管理センターの推奨:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-to-wash-cloth-face-coverings.html
2020.8.4up

Q43:マスクを装着し続けることでマスクに菌は繁殖しませんか。必ず装着していた方がよいでしょうか
40代・肺がん・大阪府

Q43:梅雨に入り、菌が繁殖しやすい季節にずっとマスクをつけていてかえって、菌がマスクに繁殖しないのでしょうか。そこに少量でもコロナが付いていたらかえって危険になるのではないでしょうか。マスクは建物や乗り物の中では必ず付けていた方がいいでしょうか。
40代・肺がん・大阪府

A:
[マスクを扱う際の注意]
・マスクを再利用する場合は、適切な洗濯が必要です。
・マスク使用中もマスクの表面を触らないなど、適切な使用を心がけてください。
・現在の首都圏では、他の人と十分な距離が保てない場合、マスクを着用することが推奨されます。
ただし、屋外など周囲の人と十分な距離があり換気の良いところでは、着用は必須ではありません。

[マスク着用の目的]
新型コロナウイルス感染症にかかってから症状が出るまでに、通常5日前後かかります。
現在までの研究の結果、症状が出始める前後の人が、最も周囲の人を感染させるリスクが高いことがわかっています。つまり、まだ咳などの症状がない人でも、周囲の人に感染を伝播させる可能性が高いということが知られています。
では、どのように感染させてしまうのかというと、話をする際に飛散する唾液中に多量のウイルスが含まれていることが知られており、発症直前の人の唾液中のウイルスを別の人が吸入することによって感染が伝播してしまいます。このため、唾液が飛散する範囲以内(約2m)に人がいるような場合は、マスクを着用することが推奨されています。これはあくまで、自覚も症状もない人が発症する直前であるかもしれないので、マスクを付けて、周囲の人に感染させないようにするためのものです。
感染していない人が、マスクをつけることによって、感染を防御できるかどうかに関しての十分なデータはまだありません。
現在、厚生労働省や米国疾病管理予防センター、世界保健機関などは、少なくとも流行地域においては、他の人と十分な距離をとれない場合はマスクを着用することを推奨しています。

[マスクの管理]
着用中のマスクの表面は、ウイルスで汚染される可能性があり、その取扱いに注意が必要です。
いったん着用したらマスクの表面には触れず、着脱は耳のゴム紐を触って行います。
外したマスクの表面で、周囲を汚染させないような注意も必要です。(速やかにごみ箱に捨てるか、袋などにしまう)
もしマスクの表面を触った場合は、速やかに手を洗いましょう。
世界保健機関は熱水(60℃)や塩素系漂白剤による洗濯を推奨していますが、米国疾病管理予防センターは通常の洗濯機での洗濯、手洗いであれば漂白剤を用いた洗濯を勧めています。

2020.06.11up

Q40:2歳以下の子どもにマスクをさせてはいけないのでしょうか
患者家族・福岡県

Q40:1歳半と7歳の子ども(小児白血病で治療をうけました)がいます。米国CDC(米国疾病予防管理センター)より2歳以下の子供にはマスクをさせてはいけないと警告があったそうですが、日本でも同じでしょうか?
患者家族・福岡県

A:
“日本小児科医会からも同様の警告が出されています。
理由として、小児では発症率が低いこと、もともと気道が狭いので、口をふさぐことにより、空気の通りがより妨げられ、状況(睡眠中など)によっては危険であること、嘔吐した場合誤嚥しやすくなることなどが挙げられています。”

2020.05.27up

Q39:レムデシビルが特別承認されたとはどういうことですか。がん患者も使えるのでしょうか
患者

Q39:レムデシビルが特別承認されましたが、特別承認とはどういうことでしょうか。がん患者も使えるのでしょうか。
患者

A:
特例承認については
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58829500X00C20A5MM8000/
などを参照下さい。
一般には、国内で薬剤が使用できるためには国内の承認プロセスを得る必要がありますが、今回は米国の規制当局の判断を利用して早期に日本でも承認したと言うことです。
レムデシビルは、がん患者でも使えますが、そもそも使えるかどうかは、コロナ感染症の重症度などに応じて決まります。

2020.05.19up

Q38:がんサバイバーは基礎疾患ありと認められますか
60代・食道がん、肺がん・千葉県

Q38:がんサバイバーは基礎疾患があると認められるのでしょうか。行政のホームページを見ると、症状が出てから検査して入院治療まで10日間位かかると書いてあります。早めに処置して貰えず亡くなっている方もいるようですので、大変不安に感じています。
60代・食道がん、肺がん・千葉県

A:
「基礎疾患」は、一般に肺気腫、喘息などの慢性呼吸器疾患、高血圧を除く心不全などの慢性心疾患、慢性腎疾患、慢性肝炎を除く慢性肝疾患、血液疾患、神経/神経筋疾患、糖尿病、小児領域(子ども)の慢性疾患、そして悪性腫瘍、慢性リウマチ、膠原病などの疾患や治療に伴う免疫抑制状態に分類されます。

一方、「がんサバイバー」とは、がん治療を終えた方だけでなく、がんと診断されたばかりの方や、治療中や経過観察中の方なども含む、すべての「がんを体験している、体験した人」のことです。

がんサバイバーの中で「基礎疾患」を有する方は、現在治療中もしくはその副作用等で免疫状態が下がって病悩されている方に絞られます。
従って、ご質問の「がんサバイバーは基礎疾患があると認められるのでしょうか」のお答えは、「いいえ」となります。
ご自分の免疫状態に心配、不安のある方は、主治医、かかりつけ医の先生に一度確認されると良いと思います。

いずれにしても、人と人との距離を取ること、外出時のマスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒の励行、家やオフィスの換気を十分にすること、十分な睡眠とバランスの良い食生活、適度な運動などで自己の感染予防対策をしっかりしていただくことが重要です。そして、ご自身が感染を避けるだけでなく、他の人に感染させないように徹底しましょう。

2020.05.27up

Q35:掃除をするときに気をつけることはありますか
40代・肺がん・東京都

Q35:感染が怖いので、自分が触りそうなところはアルコールで拭くようにしていますが、感染予防として、掃除をする時に気をつけることはありますか?
40代・肺がん・東京都

A:
ご家庭内でよく触れる部分の清掃、消毒(ドアノブ、スイッチ、手すり、リモコン、電話、携帯電話など)は重要です。厚生労働省では、ご家庭にある次亜塩素酸ナトリウムの利用を勧めています。(塩素系消毒薬を自宅で作成される場合は正しい濃度で換気をした上で「物の表面」消毒に使用してください。濃い濃度は人体へ悪影響を及ぼすことがあります。次亜塩素酸ナトリウムを噴霧したり、いわゆる”空間除菌”などの用途に用いることは推奨されていません。)特にご家庭内に風邪の症状など体調不良の方がいらっしゃる場合には掃除の頻度を増やすこともお勧めします。加えて、外出からの帰宅後など手が汚れている場合は、ご家庭内のものを触れる前にしっかりと手を洗うことも重要です。

以下の厚生労働省や東京都感染症情報センターのウェブサイトが参考となります。(クリックするとPDFが開きます)

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614437.pdf

http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/assets/diseases/respiratory/ncov/disin.pdf

2020.05.19up

Q34:家族と一緒に大皿で食事するのは良くないですか。入浴の際は湯を入れ替えた方がいいですか
患者家族・50代・大腸がん・埼玉県

Q34:夫が大腸がんの治療中です。食事について教えてください。高齢の両親と同居していますが、家族揃って大皿で料理を食べるのはよくないのでしょうか。そして、食事の時間も分けて別々に食べるほうがいいのでしょうか。入浴についてはお湯の入れ替えなど気にしなくてもいいですか
患者家族・50代・大腸がん・埼玉県

A:
大変ご心配のことと思います。
同様の質問がこのページの「Q.4」にも寄せられています。
そちらもご参照ください。
また、厚生労働省 新型コロナウィルスに関するQ&A(一般の方向け)にも同様の情報が掲載されていますのでこちらもご参考になれば幸いです。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
2020.05.19up

Q31:末期がんの患者家族ですCOVID-19感染拡大により状況が一変し、在宅かホスピスか悩んでいます
患者家族・50代・前立腺がん・東京都

Q31:末期の前立腺がん患者の家族です。
ホスピスを検討していましたが、新型コロナ感染の拡大で状況が一変し、見学は不可、入院しても外出や外泊も不可となり、家族は最後まで面会できないと言われました。
しかしこのままでは、がんは進行してしまいます。
在宅かホスピスか検討中ですが、この状況でどうすれば良いのでしょう。
患者家族・50代・前立腺がん・東京都

A:
病院は、感染対策として人の出入りの制限が必須となっています。
感染対策と残された大切なご家族との時間をどこまで許容できるか、どこの施設も状況を見極めながらさまざまな工夫を試みられています。病院の状況も短期間で変化していきます。先週と今週の対応が変わる可能性もあります。遠慮せず、たびたび問い合わせをすることが大切かと思います。
現在の面会制限のため在宅療養を選択される方が増えているようです。在宅での対応については、往診医や訪問看護の対応が迅速にスタートすることが必要ですが、在宅での対応はそれぞれの地域により事情が大きく異なりますが、どのような専門家につながるのか、平行して情報収集や往診医などとコンタクトをはじめられていいと思います。
何よりも、ご本人の痛みなどのつらい症状への対応が行われることが大切です。ときには専門家よりもご家族の側で過ごされることが苦痛緩和の特効薬となることもあると思います。お住いの地域で活用できる専門家について、断ることは躊躇しなくていいので、繰り返し相談をしていただきたいと思います。
2020.05.11up

Q29:ブレオマイシンでの副作用で肺線維症と言われたことがあり、感染について不安です
患者

Q29:過去に治療でブレオマイシンを使用し、副作用で肺線維症と言われたことがあります。
新型コロナウイルス対策として、普段の感染対策と共に、何か気を付けておくべきことはありますでしょうか。
それとも、普段の感染症対策を徹底しておけば大丈夫でしょうか。

A:がんの方は、一般の人よりは、リスクが高いので、コロナウイルスには注意したほうがよいと思います。
ブレオマイシンに関しては、投与量にもよりますが、過去に行ったものであれば、
それほどリスクが高くなるというわけではないと思います。
2020.05.11up

Q27:補助化学療法中で休職中です。看護師の仕事復帰の時期はどうしたらいいでしょう
30代・胃がん・福井県

Q27:現在補助化学療法中です。職業は看護師をしています。(現在休職中)免疫力も低下するため、感染リスクが不安ですが仕事復帰時期はどのように考えたらいいでしょうか。
30代・胃がん・福井県

A:
職場とは、どのように復帰について相談をされているのでしょうか。
また、現在の補助化学療法の副作用(手足症候群や倦怠感、好中球減少など)とは、どれくらい付き合えておられるでしょうか。
看護の職場もいろいろあります。感染者が多く集まる勤務地もあれば、そうでもないところもあります。
感染のしやすさについてのご自身の体調について理解し、職場の感染のリスク(仕事内容)についても想定しながら、復帰の時期や場所を見極めてください。
リスクについてはっきりしない部分は残ります。しかし、データなど客観的に認識できる部分はあります。
大雑把に体調や職場を捉えるよりも、判ることを明確に把握できると安心できる復帰の仕方が見えてくると思います。
2020.05.07up

Q26:治療中に高齢者介護施設で勤務していますが対策やアドバイスをお願いします
60代・前立腺がん・徳島県

Q26:高齢者介護施設に勤務しながら抗がん剤治療をしています。大きなリスクを抱えながらの生活ですが、主治医から明確な対策についてのアドバイスがありません。治療について、および、日常で気を付けることがありましたら教えてください。
60代・前立腺がん・徳島県

A:
抗がん剤治療中に気をつける点については、使われている抗がん剤の種類によって出てくる副作用の種類、時期、程度等が違いますので、主治医の先生に直接お尋ねになるのが良いです。
主治医の先生に伺われる前に、ご自分が受けられている抗がん剤にどんな副作用があるか、自分にとって気になる副作用は何か、日常生活や仕事の上でご自分が困りそうな副作用はないかなど情報を整理されておくと良いでしょう。
その上で、気になる副作用について主治医にご相談されると、ご自身の気をつけないといけない点を理解しやすくなるかも分かりません。
主治医の前に行くと緊張して言葉や質問が出にくいことはままあることです。訊きたい点をメモ書きして持参されると、ご自身が言えなかったり言い忘れたりすることがないと思いますし、医者、医療者側もそのメモ書きをもとに頭を整理して話がしやすくなります。
漠然と対策を教えてくださいと言っても、求めたい答えは得られないです。明確な対策を上手に引き出すためのテクニックと思って取り入れていただければ幸いです。

日常で気をつける点については、2020年5月4日に、厚生労働省のHPに掲載された新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例が参考になると思います。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html
具体的には、手洗い、マスク、顔を触らない、体調不良時は主治医へ相談するといったことが中心になると思います。マスクを使う場合、鼻を出したりしない、マスクの表面を触らない、などの基本的な手技も重要です。適切に使えないとかえってリスクになります。
介護施設では、利用者さんとの接触は避けられないと思いますが、できるだけ、利用者さんが集まる機会を減らしたり、集まる場合には人と人との距離をとって、換気をよくしたりするなどの注意が必要です。
職員同士での会議(できれば少人数、短時間)や昼食時(できれば職員ごとの食事時間をずらす)も同様に間隔をとる、換気をするなどの注意が必要です。 手をしっかり洗えるなら手袋は不要ですが、排せつ物や体液などを扱う時にはエプロン、手袋が必要です。 また、こまめな環境整備(とくに高頻度に人や物が接触する面、場所の消毒など)が重要です。
体調不良の利用者さんへの対応、面会規制などは勤務されているご施設でのルールがあると思いますので、そちらを確認しておきましょう。

2020.05.07up

Q25:タグリッソ服用中に感染したらすぐにPCR検査受けられますか
60代・肺がん・兵庫県

Q25:タグリッソ服用して約1年になります。 新型コロナウイルスに感染した場合、最初に主治医に報告しますが、すぐにPCR検査は してくれるのでしょうか。また、陽性の場合、アビガンの 投与はしてくれるのでしょうか。大阪府で6月ごろ 治験開始と聞いているワクチンを希望することは可能でしょうか。
60代・肺がん・兵庫県

A:
タグリッソの内服は新型コロナウイルス感染症のリスクを高めないと思いますので、まずは過剰に心配する必要はありません。PCR検査の適応範囲については議論のあるところですが、患者さんにとって大切な、「医療に必要な場合」はほぼ確実に検査可能です。「医療に必要な場合」とは、新型コロナウイルス感染症かどうかで、治療や対応が変わる状況です。
アビガンも本当に有効かどうかはまだ不明です。
現状では国が無償提供している施設も多いですが、有効性データも、抗がん薬であれば承認されない程度のものしかありません。治療を提案された場合は、メリットとデメリットをご検討ください。
ワクチンについては、「治験」ですのでメリットがあるかはまだ分かりません。がん治療中の方を対象とするかも分かりませんので、はじまった後に施設にお尋ねください。
より大切なことは、有効なことが分かっているインフルエンザワクチンなどを、確実に行うことです。

2020.05.07up

Q24:手術でリンパ節を6つも切除しました。COVID-19に感染したら重症化しやすいですか
40代・粘液性脂肪肉腫・東京都

Q24:2016年5月にリンパ管を広範囲に切除し、その後は再発転移なく元気に過ごしていますが、二回ほど、蜂窩織炎でかなり大変な思いをしています。 やはり、治療が終わっていても、リンパ節を6つ取っていることを考えると、新型コロナウイルス感染症に罹った場合も普通の人より重症化しやすいのでしょうか。
40代・粘液性脂肪肉腫・東京都

A:
脂肪肉腫の手術を4年前に行われ、その後、2回蜂窩織炎を生じられたとのこと、腫瘍切除に伴う障害に加えて、炎症や腫れで大変な思いをされたことと思います。
四肢の腫瘍・肉腫の切除後、患肢に『蜂窩織炎』を起こしてしまうことがまれにあります。これは、特に、太ももの内側や膝の裏側、脇の下などの手術をした時、大きな腫瘍を切除した後に生じやすい傾向があります。
このような場所を手術すると、もともとそのあたりにたくさんあるリンパ管、リンパ節などを一緒に切除することになり、術後、患肢のリンパ液の流れが悪くなり、「リンパ浮腫」という状態になることがあります。「リンパ浮腫」の程度はさまざまですが、患肢が腫れぼったくなったり、重だるい感じがすることがあります。
このような「リンパ浮腫」を生じた手足は、感染に対して弱い状態になり、そこに、ひっかき傷などによって皮膚にできた小さな傷から細菌が感染して、発赤や痛み、熱感を生じたものが『蜂窩織炎』です。蜂窩織炎の原因になる細菌には多くの種類がありますが、最も一般的なものはレンサ球菌とブドウ球菌です。治療は、原因となっている最近に対する抗菌薬の使用が中心になります。
肉腫の手術後の「リンパ浮腫」、『蜂窩織炎』は、主にこのような原因で生じると考えられるので、特段ウイルス感染とは関係ないと考えられます。また、ご相談の方は、術後、再発転移なくお元気にお過ごしとのことですので、特に全身の免疫力が低下していることもないと思います。
これらのことを考えると、現時点で、ことさらウイルス感染に弱いということを心配される必要はないのではないかと思います。また、新型コロナウイルスは呼吸器感染症を生じるウイルスであることを考えると、手足の手術でリンパ節を取ったことが病気の重症化につながるとは考えづらいと思います。
普通の方と同じように、マスク、手洗いなど呼吸器感染予防をしっかりされること、「リンパ浮腫」を悪化させないように、マッサージや、必要に応じて弾性ストッキングを使用されること、患肢のスキンケアを丁寧に行って細菌感染の原因となる傷を作らないこと、が大切ではないかと思います。
ご回答が少しでもお役に立てば幸いです。
2020.05.02up

Q21:弟が移植患者です。電車通学をする上での注意点を教えてください
患者家族・10代・急性白血病・埼玉県

Q21:弟が白血病で末梢血幹細胞移植をしました。来週には退院して自宅へ戻ってきます。母は喜んだり悩んだりしながら家中を掃除して準備をしています。今、学校は休みですが、開始されたら電車で通学します。僕が注意すること、心得ておくことがあれば教えてください。
患者家族・10代・急性白血病・埼玉県

A:
無事、移植をして退院できてよかったですね。現在、新型コロナウイルス対策として言われていること(3密をさける、マスク、うがい、手洗い)は、免疫力が低下している移植後の患者さんでも大事なポイントです。また健康な人はウイルスに感染しても症状があまり出ないこともあるので、まわりの家族も注意が必要です。
通学が可能な時期になったら、人込みをさける方法を学校や担当医と一緒に相談しましょう。

2020.05.06up

Q14:万が一感染したら病院の指定は何を基準に選択すればよいでしょうか
50代・腺様嚢胞癌・千葉県

Q14:万が一感染したら病院の指定は可能なのか、指定は何を基準に選択をしたらよいのかわかりません。経過観察をしているか否かにかかわらず、感染した場合はがん治療の主治医に連絡すべきですか。がんの治療経過を共有してCOVID-19の治療にあたってくれるでしょうか。
50代・腺様嚢胞癌・千葉県

A:
発熱や、咳、咽頭痛などがあり、感染の疑い症状がある際にはまずは、現在の主治医にご相談してみてください。
また、新型コロナに濃厚接触のある際には、お近くの保健所にご相談してみてください。もし、新型コロナ感染と確定された場合には、新型コロナは、指定感染症になっていますので、指定病院での治療が必要になります。その場合にも、受診された病院で相談されることをお勧めいたします。

2020.05.03up

Q5:献血で新型コロナウイルスに感染することはないでしょうか
40代・血液がん・神奈川県

Q5:新型コロナ陽性の方からの献血で感染することはないのでしょうか。献血でチェックしている感染症は一部で、未知の感染の可能性はあると聞いています。治療上、輸血をする機会が多いので心配です。
40代・血液がん・神奈川県

A:
献血された血液中にウイルスが入っていれば、その血液を輸血された患者が感染する理論的可能性があります。
しかしながら、新型コロナウイルスの輸血による感染は確認されておらず、また、同じコロナウイルス感染症である SARS や MERS 、あるいはインフルエンザなどの呼吸器感染症を起こすウイルスが輸血によって患者に伝播した例は世界で一例も報告されていません。
これらのことから、現在はウイルスの検査は行っておりません。また、献血血液についてウイルスを検査するのに適したシステムは世界でもまだ開発されておりません。
日本赤十字社では、献血前の問診で感染の可能性のある献血者には辞退いただくとともに、献血後に連絡をいただいた血液は、まだ患者に輸血されていなければ回収し、輸血用血液製剤としては使用しないこととしています。

公開日:2020年5月7日 最終更新日:2020年5月26日