NPO法人キャンサーネットジャパン > COVID-19に関するがん患者と家族のためのQ&A


新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、がん患者さんやご家族が不安なこと、特に気を付けたいこと、疑問、質問に対し、キャンサーネットジャパンの理事をはじめアドバイザリーボードメンバー、その他多くの医療関係者にご協力いただきお答えいただきました。
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何とか、この困難な状況を乗り切りましょう!

「COVID-19に関するがん患者さんと家族のためのQ&A」質問と回答集

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Q45:がん治療中の患者には手作りの布マスクはよくないでしょうか
50代・患者家族

Q45.最近衣料メーカーも布製のマスクを販売していますが、不織布の使い捨てマスクと比較して、新型コロナウイルス感染防止の効果は変わらないのでしょうか? 布マスクはカビに注意が必要との情報もあるようですので、着用時間などの目安があれば教えてください。
50代・患者家族

A:
マスクを使用する主な目的は、自分の感染症を他の人にうつさないようにすることです。
体調不良時は外出を控えることが最も重要ですが、もし何らかの理由で体調不良時に人前にいる場合には必ずマスクを着用する必要があります。この場合、市販の布製マスクで問題はありません。口と鼻をしっかりと覆えていれば、くしゃみや会話の際に出る飛沫の飛散をしっかりと抑えてくれます。

一方、他者の飛沫から自分を守る効果は限定的とされており、使い捨てでも再利用マスクでも過信しないようにしましょう。流行時は、リスクのある場所へは出向かないことが一番重要です。マスクは使い捨て、市販の布マスク、手作りのいずれでも問題はありません。手作りの際には布は最低2枚以上重ねることが勧められています。

マスクは毎日洗濯しましょう。
マスク着用時に新型コロナウイルス感染症患者へ曝露したリスクがあまり高くなければ通常の洗濯でよいと思います。
もし曝露したリスクが高そう(マスクに新型コロナウイルスが付着している懸念がある)な場合は、洗剤等で通常の洗浄後1分間沸騰したお湯にマスクをつけたり、薄めた次亜塩素酸ナトリウム液(作成方法は以下リンク先
PDF:https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf)
に5分つけた後に、しっかりゆすぐとより安心です。

ただ、このような消毒に耐えうる素材のマスクである必要があります。(伸縮性のある素材は使用中にフィルター効果が低下しやすく、高温の洗濯に耐えられない懸念から世界保健機関は推奨していません。)洗った後はしっかりと乾燥させましょう。
着用時間に目安はなく、無症状の人でもリスクがある場所では着用しましょう。
具体的には屋内や、屋外でも周囲の人と1-2m以上の距離の確保が困難な場合です。逆にそれ以外の場面では外すことが可能です。
なお、感染を防止するためにはマスクを適切に着脱することが重要です。
(リンク先は厚生労働省
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=VdyKX4eYba4&feature=youtu.be)

海外でのマスクの洗濯に関する推奨
世界保健機関の推奨(PDF)
https://www.google.com/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=&cad=rja&uact=8&ved=2ahUKEwjJ6sya4v7qAhVba94KHbc1BQUQFjAAegQIBhAB&url=https%3A%2F%2Fapps.who.int%2Firis%2Frest%2Fbitstreams%2F1279750%2Fretrieve&usg=AOvVaw3OEk7GblHnLXwd5oEzXFJ1
米国疾病予防管理センターの推奨:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/prevent-getting-sick/how-to-wash-cloth-face-coverings.html
2020.8.4up

Q44:乳がん治療中(タモキシフェン)。毎年1年に一度の定期検査はコロナ感染のリスクを考えて延期した方がいいでしょうか
40代・乳がん・東京都

Q44:乳がん治療中(タモキシフェン)です。毎年1年に一回程、マンモグラフィー、エコー、CT、などの定期検査を予定してます。コロナ感染予防や、病院の逼迫を鑑みて、コロナ禍の社会では、再発転移を発見するための検査は、延期した方がよいのでしょうか。コロナ感染も再発も不安です。
40代・乳がん・東京都

A:
ご質問ありがとうございます。新型コロナウィルスの感染拡大が終息していない中での定期健診についてはご不安もあろうかと思います。
がん種は違いますが、同様の質問がQ.13に掲載されています。また、日本癌学会の「新型コロナウイルス感染症とがん診療について(患者さん向け)Q&A」に次のQAが掲載されています。「3)がん治療後の経過観察のための検査がありますが、受けるべきですか?」、「●治療全般のこと1)現在、がんの治療を受けています。延期した方がよいのでしょうか?」。(http://www.jca.gr.jp/public/c_q_and_a.html)
加えて、日本癌治療学会,日本癌学会,日本臨床腫瘍学会(3学会合同作成)「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療について(患者さん向け)Q&A」の「●新型コロナウイルス流行期におけるがん関連の検査について 3)がん治療後の経過観察のための検査がありますが、受けるべきですか?」(http://www.jsco.or.jp/guide/index/page/id/259#qa)こちらも参考になるかと思います。
また、このページに「COVID-19関連情報リンク集」は随時アップデートしていますのでご参照ください。
まだまだ油断できませんが、少しずつ予防法も分かってきています。一緒に乗り越えていきましょう。

2020.07.25up

Q43:マスクを装着し続けることでマスクに菌は繁殖しませんか。必ず装着していた方がよいでしょうか
40代・肺がん・大阪府

Q43:梅雨に入り、菌が繁殖しやすい季節にずっとマスクをつけていてかえって、菌がマスクに繁殖しないのでしょうか。そこに少量でもコロナが付いていたらかえって危険になるのではないでしょうか。マスクは建物や乗り物の中では必ず付けていた方がいいでしょうか。
40代・肺がん・大阪府

A:
[マスクを扱う際の注意]
・マスクを再利用する場合は、適切な洗濯が必要です。
・マスク使用中もマスクの表面を触らないなど、適切な使用を心がけてください。
・現在の首都圏では、他の人と十分な距離が保てない場合、マスクを着用することが推奨されます。
ただし、屋外など周囲の人と十分な距離があり換気の良いところでは、着用は必須ではありません。

[マスク着用の目的]
新型コロナウイルス感染症にかかってから症状が出るまでに、通常5日前後かかります。
現在までの研究の結果、症状が出始める前後の人が、最も周囲の人を感染させるリスクが高いことがわかっています。つまり、まだ咳などの症状がない人でも、周囲の人に感染を伝播させる可能性が高いということが知られています。
では、どのように感染させてしまうのかというと、話をする際に飛散する唾液中に多量のウイルスが含まれていることが知られており、発症直前の人の唾液中のウイルスを別の人が吸入することによって感染が伝播してしまいます。このため、唾液が飛散する範囲以内(約2m)に人がいるような場合は、マスクを着用することが推奨されています。これはあくまで、自覚も症状もない人が発症する直前であるかもしれないので、マスクを付けて、周囲の人に感染させないようにするためのものです。
感染していない人が、マスクをつけることによって、感染を防御できるかどうかに関しての十分なデータはまだありません。
現在、厚生労働省や米国疾病管理予防センター、世界保健機関などは、少なくとも流行地域においては、他の人と十分な距離をとれない場合はマスクを着用することを推奨しています。

[マスクの管理]
着用中のマスクの表面は、ウイルスで汚染される可能性があり、その取扱いに注意が必要です。
いったん着用したらマスクの表面には触れず、着脱は耳のゴム紐を触って行います。
外したマスクの表面で、周囲を汚染させないような注意も必要です。(速やかにごみ箱に捨てるか、袋などにしまう)
もしマスクの表面を触った場合は、速やかに手を洗いましょう。
世界保健機関は熱水(60℃)や塩素系漂白剤による洗濯を推奨していますが、米国疾病管理予防センターは通常の洗濯機での洗濯、手洗いであれば漂白剤を用いた洗濯を勧めています。

2020.06.11up

Q42:「新しい生活様式」について、今後通院する際に患者が気を付けることはありますか
20代・小児がん・東京都

Q42:新しい生活様式、という言葉が聞かれるようになりましたが、通院で病院を訪れる際に、患者側が気をつけることはありますでしょうか。
また、医療者が患者に「こうしてほしい」と思うことはありますでしょうか。
20代・小児がん・東京都

A:
主治医に、免疫が下がっているかどうかを確認してください。免疫が下がっている場合には通院の交通手段や病院内の待合室の過ごし方も良く考えなければなりません。
すでに治療を終えている患者さんについては、問題はありません。必要以上に心配せず、病気のない人と同程度にウイルスに気をつけてもらえばよいです。
実際には、10歳以下の小児がん患者が新型コロナウイルスに感染しても、重症になることはほとんどありません。10歳~20歳は重症になる人が少しいますが、20歳以上に比べるとずっと少ないようです。

2020.06.09up

Q41:前立腺がんのホルモン治療は免疫力を低下させますか
80代・前立腺がん・兵庫県

Q41:現在、早期前立腺がんのホルモン治療中です(治療開始後,半年経過)。このホルモン治療は免疫力を低下させますか。もし、免疫力の低下を招くとすれば、COVID-19対策上ホルモン治療の中断を選択肢の一つとしてよいでしょうか。なお、 自分は十年前に皮膚癌(有棘細胞)、六年前に肺癌(腺癌)を患いましたが、現在まで再発はしておりません。
80代・前立腺がん・兵庫県

A:
一般にがん患者さんは、がんに罹患されていない方より、コロナウイルス感染の危険性が高いと言われております。
ただし、最近のイタリアからの報告より、前立腺がんでホルモン治療を受けている人は、ほかの前立腺がん患者さんや、ほかのがん患者さんより感染リスクはかなり低いことが明らかになりました(5倍かかりにくい) 。
この理由として、ホルモン治療は、コロナウイルスが体に侵入するために必要な分子を少なくするためと考えられています。 ですので、 安心してホルモン治療を継続ください。ただし、ホルモン治療は、長期になりますと骨や筋肉を弱くしますので注意が必要です 。しっかり日光に当たって、ビタミンDを蓄えましょう 。

2020.06.02up

Q40:2歳以下の子どもにマスクをさせてはいけないのでしょうか
患者家族・福岡県

Q40:1歳半と7歳の子ども(小児白血病で治療をうけました)がいます。米国CDC(米国疾病予防管理センター)より2歳以下の子供にはマスクをさせてはいけないと警告があったそうですが、日本でも同じでしょうか?
患者家族・福岡県

A:
“日本小児科医会からも同様の警告が出されています。
理由として、小児では発症率が低いこと、もともと気道が狭いので、口をふさぐことにより、空気の通りがより妨げられ、状況(睡眠中など)によっては危険であること、嘔吐した場合誤嚥しやすくなることなどが挙げられています。”

2020.05.27up

Q39:レムデシビルが特別承認されたとはどういうことですか。がん患者も使えるのでしょうか
患者

Q39:レムデシビルが特別承認されましたが、特別承認とはどういうことでしょうか。がん患者も使えるのでしょうか。
患者

A:
特例承認については
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58829500X00C20A5MM8000/
などを参照下さい。
一般には、国内で薬剤が使用できるためには国内の承認プロセスを得る必要がありますが、今回は米国の規制当局の判断を利用して早期に日本でも承認したと言うことです。
レムデシビルは、がん患者でも使えますが、そもそも使えるかどうかは、コロナ感染症の重症度などに応じて決まります。

2020.05.19up

Q38:がんサバイバーは基礎疾患ありと認められますか
60代・食道がん、肺がん・千葉県

Q38:がんサバイバーは基礎疾患があると認められるのでしょうか。行政のホームページを見ると、症状が出てから検査して入院治療まで10日間位かかると書いてあります。早めに処置して貰えず亡くなっている方もいるようですので、大変不安に感じています。
60代・食道がん、肺がん・千葉県

A:
「基礎疾患」は、一般に肺気腫、喘息などの慢性呼吸器疾患、高血圧を除く心不全などの慢性心疾患、慢性腎疾患、慢性肝炎を除く慢性肝疾患、血液疾患、神経/神経筋疾患、糖尿病、小児領域(子ども)の慢性疾患、そして悪性腫瘍、慢性リウマチ、膠原病などの疾患や治療に伴う免疫抑制状態に分類されます。

一方、「がんサバイバー」とは、がん治療を終えた方だけでなく、がんと診断されたばかりの方や、治療中や経過観察中の方なども含む、すべての「がんを体験している、体験した人」のことです。

がんサバイバーの中で「基礎疾患」を有する方は、現在治療中もしくはその副作用等で免疫状態が下がって病悩されている方に絞られます。
従って、ご質問の「がんサバイバーは基礎疾患があると認められるのでしょうか」のお答えは、「いいえ」となります。
ご自分の免疫状態に心配、不安のある方は、主治医、かかりつけ医の先生に一度確認されると良いと思います。

いずれにしても、人と人との距離を取ること、外出時のマスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒の励行、家やオフィスの換気を十分にすること、十分な睡眠とバランスの良い食生活、適度な運動などで自己の感染予防対策をしっかりしていただくことが重要です。そして、ご自身が感染を避けるだけでなく、他の人に感染させないように徹底しましょう。

2020.05.27up

Q37:がん患者は治療中にワクチン接種をしても大丈夫ですか
50代・肺がん

Q37:新型インフルエンザが流行ったときは、次のシーズンにはワクチンができていたような気がします。今回の新型コロナウイルスワクチンも、早い段階でワクチンが摂取できるようになるのでしょうか。がん患者は治療中にワクチン接種をしても大丈夫でしょうか。
50代・肺がん

A:
COVID-19については、どのようなワクチンが開発されるかまだ分からない状態です。
ちなみにがんの患者さんのインフルエンザワクチンの予防接種については「国立がん研究センター がん情報サービス」の「がん患者さんのためのインフルエンザQ&A」をご参照ください。

がん情報サービス:
https://ganjoho.jp/public/support/infection/infulenza.html

2020.05.19up

Q36:乳がんのステージⅡです。COVID-19予防のため治療の順番が変わりました
40代・乳がん・大阪府

Q36:乳がんのステージⅡと診断されました。医師から、通常であれば、術前化学療法→温存手術→放射線治療だが、COVID-19のことがあるので、温存手術→術後化学療法→放射線治療をしましょうと説明を受けました。
COVID-19のことは心配ですが、だからと言って、通常ではない順番で治療を受けるのも心配です。主治医はいろいろ考えてくださっての提案なのでしょうが、どこの病院でも同じような判断をされているのでしょうか。セカンドオピニオンにも行けない状況の中、とても不安です。
40代・乳がん・大阪府

A:
ステージ2の乳がんでは、治療の順番と予後には差はなく、術前化学療法と手術のどちらが先でも「治る=再発しない」という可能性は全く同じです。化学療法を先にするメリットは、しこりが小さくなることで乳房切除が必要であったけれども乳房温存ができるようになるということです。他には治療の効果が目に見えてわかるというのがありますが、治りやすくなるということとは無関係です。ご質問の中に、手術を先にする場合でも乳房温存術と書かれているので、どちらを先にしても差はないということになります。一方で、新型コロナウイルス感染の危険性がある状況においては、院内感染が起きて化学療法を中断せざるを得なくなったり、白血球・好中球数が減少して一般的な感染を起こしやすくなったり、体力が低下したりする危険もあります。そこでそれぞれの病院の状況に応じて、患者さんの何が最善かを考慮しながら治療の順番を検討しています。したがって、治療の順番については安心して受けていいのではないかと考えます。
2020.05.19up

この企画に賛同し応援していただきありがとうございます。

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  • アッヴィ合同会社

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公開日:2020年4月22日 最終更新日:2020年7月3日