非公開: 家族の思い。

最近、がん患者本人さんよりも、周りで支えている方々からお話を伺う事が多くなりました。

あるご家族の方ですが、稀少な癌種のために大変ご苦労をされる事も多く、

事あるごとに頭を抱えていらっしゃるのです。

最初はとても気丈で”あっけらかん”とされていた患者ご本人さんなのですが、

さすがに状況が厳しくなり、段々と闘う意欲も薄れておられます。

そしてついに、”もう治療はしない”と決心をされた様なのです。

ご家族に取っては、少しでも長く生きていて欲しいと願っています。

その反面、治療の度に肉体的・精神的な苦痛を強いられのを見る度に、

ご家族もまた、苦痛を伴っておられました。

全く治療の手立てがない訳ではないので、少しでも考え直してほしいと話をしようとしても

拒否されるのです・・・。

ご本人さんからすれば”生きる為の治療ではなく、治療の為に生きている”

そんな状況に置かれているのかも知れません。

ただ一つ心配なのは、少しでも状態がよくなった時に、

ご本人さんが後悔するような結果にだけは

ならなければと思っています。

これは、ご家族も同じだと思います。

患者であるお母さんを支え、家で独りぼっちでいるお父さんを支え、

そして自分も支えなければいけない娘さんが一番辛いかも知れません。

本当は積極的に治療を受けて欲しいと思っていても、

それが苦しみに変わる様であれば言葉を飲み込み、

自分の心の中に閉じ込めてしまう。

きっと他にもたくさん、心の中に閉じ込めているのだろうなぁ・・・。

そしてお父さんもまた、心の中に閉じ込めている言葉がたくさんあるでしょう。

でも、その言葉を気軽に吐き出せる所ってあまりないのですよね・・・。

患者以上に支えが必要なのかも知れません。

 

家族の思いは痛いほどお母さんも感じている事でしょう。

生き方は人それぞれです。

でも、家族にすれば割り切れない。

そんな思いも多いのです。

 

 

 

 

 

 

 

公開日:2012年6月13日 最終更新日:2016年1月22日